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第一部 ー ナギムナー村(前編)
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L001
ロウ
「うむ。世界中をくまなく回るにはまずソルティコの町にある水門を抜け外海へと出るのがいいじゃろ
L002
ロウ
「ソルティ外海へと出るのがいいじゃろう。
L003
ロウ
「ソルティコはダーハルーネの町から船で北西へ進めばたどり着けるは
L004
ロウ
「幸いソル
L005
ロウ
「シルルフィ」はツーノVルーネリック船で北西へ進めばたどり着けるはずじゃ。
L006
ロウ
「幸いソルティコの町にはジエーゴという知り合いの領主がおる。わしが頼めばこころよく水門を開けてくれるじゃろうて。
L007
シルビア
「……いいいかいい。
L008
シルビア
「あ!アタシちょっと花摘みしてくるわ。あっちにキレイな花畑があったのよ〜。町の外で待ってるから終わったら呼んでね♥
L009
ベロニカ
「いったいどうしたのかしら。シルビアさんったら急に……。
L010
ロウ
「ジエーゴ殿はこの町でいちばん大きな屋敷にいるぞ。では行くとしよう。
L011
ロウ
「そうそう。わしがユクノアの前王であることはジエーゴ殿には伏せてあるんじゃ。バレると何かと面倒じゃからのう。
L012
ロウ
「ここでは旅人そんなわけバレると何かと面倒じゃからのう。
L013
ロウ
「ここでは旅人の口っとしておる。そんなわけでそのように話を合わせてくれ。よろしく頼むぞい。
L014
「こわはこれはロウさま。おひさしゅうございますな。今日はお連れの方もお見えで……。
L015
ロウ
「セザール殿もお元気そうでなによりじゃ。ところでジエーゴ殿に用があるんじゃがおるかのう?
L016
セザール
「あいにくですがご主人さまはデルカダール城に剣術の講義に出向いておりましてしばらくご不在です。
L017
ロウ
「ふむ。それは残念じゃのう。各地の歴史や文化についてひさしぶりにまた語り合いたかったんじゃがな。
L018
セザール
「口ウさまの見識の広さにご主人さまは感銘を受けておられました。口ウさまと会える日を楽しみにしておられましたよ。
L019
ロウ
「では話はまた次の機会にするとしてジェーゴ殿がいないのであれば代わりにセザール殿に頼むとしよう。
L020
ロウ
「じつはさ代わりにセザール殿に頼むとしよう。
L021
ロウ
「じつはさらなる見聞を広めるために、外海に出ようと思っておってな。水門を開けてほしいんじゃが頼めるかのう?
L022
セザール
「もちろんでございます。他ならぬ口ウさまの頼みを断っては私がご主人さまに怒られてしまいます
L023
セザール
「それで他ならぬ口ウさまの頼みを断っては私がご主人さまに怒られてしまいますよ。
L024
セザール
「それでは私が水門を開けておきますので皆さまは船に乗って水門の前で待っていてくださいまし
L025
ロウ
「かたじけないのうセザール殿。ジエーゴ殿にもよろしく伝えてくだされ。
L026
ロウ
「おお見ろ!セザール殿じゃ!みんなで礼を言うとしよう!
L027
セザール
「おや。あの方は……。
L028
シルビア
「んんっもうなんなのこの霧!なーんにも見えやしな
L029
カミュ
「シルビア!どうした?
L030
シルビア
「わからないわ!!急に霧が出てきたの!気味が悪い……全速力で抜けるわよ!
L031
セーニャ
「ここはいったい……。
L032
アリス
「ダンナすまねえでがす。あっしのチカラが及ばねえばかりに船が乗り上げちまったでがすっ!
L033
アリス
「シルビアねえさんとなんとかして船を動かしてみせるでげすからちょっとだけ待ってほしいでがす!
L034
シルビア
「勇者ちゃんごめんなさいね。海図をさんざん調べたけれどこの場所のことはとこにも書かれていないの。
L035
シルビア
「こういうワケのわからない場所は早くオサラバしたいけれど船が乗り上げちゃって船を出せないのよ。
L036
ロウ
「うぅむ。興味深い……。この船の骨格船首の構造……。わしの生まれるずーっと前の造りじゃて。
L037
ロウ
「もしやここがウワサに聞く神隠しの海域かのう……。この場所だけ時が止まっておるようじゃ。
L038
ベロニカ
「まったくな〜んにもないとこねぇ。勇者こんな所に長居は無用よ。さっさとオーブを探しにいきましょ。
L039
マルティナ
「不思議な所まるで幻のようだわ
L040
「キナイ キナイなの?
L041
ベロニカ
「な……なによ。おとろかせないでよね!それにお姉さん。人のカオを見てため息なんて失礼よ!
L042
ベロニカ
「……あなた!まさか!に……人魚っ!?
L043
「あらあなたは叫ばないのね……。私を捕まえようとしないし。めすらしい人……キナイと一緒ね。
L044
「おとろかせてごめんなキナイ
L045
「おとろかせてごめんなさい。私はロミア。キナイが来てくれたのかと思ってつい飛びだしてしまったの。
L046
ベロニカ
「ふわ〜ビックリ。人魚って本当にいたのね。……とそれはまぁ置いといて。キナイっていったい誰のこと?
L047
ロミア
「キナイはナギムナー村に住む人間の漁師。私はこの入り江で彼を待っているの。……私たち結婚の約束をしたんです。
L048
ベロニカ
「けっ……結婚!?人間と人魚が!?そんな話聞いたことないわ。
L049
ロミア
「そうね。私も最初はそんな約束かないっこないと思ってた。私たち人魚にはオキテがあるから……。
L050
ロミア
「陸に上がった人魚はふたたび海に戻る時泡となり消える。……私たち人魚は海を離れて生きられない。
L051
ロミア
「でも……それを知ったキナイはね私のために海底で暮らすと言ってくれたの。
L052
ロミア
「海底王国の女王さまも許してくだ
L053
マルティナ
「なんだか……夢みたいなお話。素敵ね……。口ミア!
L054
ロミア
そう考えると夜も眠れなくて……。
L055
ロミア
「あの……。失礼を承知でお願いがあります!キナイの様子を見てきていただけませんか?私にできることならなんでもします!
L056
ベロニカ
「ロミアあなたの頼みを聞いてあげるからなんとかしてあたしたちを海底王国に連れていってくれない?
L057
ロミア
「はい!お安いご用です!あなた方の船を人魚に伝わる秘宝で海にもぐれるようにして差しあげま
L058
マルティナ
「海底王国に行けば海底に沈んだオーブの手がかりが得られるかもしれないわ。ロミアの頼みを聞いてあげましょう?
L059
マルティナ
「ごめんなさい。急に身体を動かしたくなったわ。……それじゃあもう一度聞くわね?
L060
ロミア
キナイの住んでいるナギムナー村ははるか東のホムスビ山地の海岸にあります。
L061
ロミア
「迷わないようあなたの地図に印をつけておきました。とうかキナイを見つけだしてくださいね。
L062
ロミア
「荒波のように男らしく潮風のよぅに爽やかで海のようにおおらかな漁師がキナイです!
L063
ロミア
「やだ!私ったら。キナイには言わないでくださいね。
L064
マルティナ
「さあ勇者。はやくキナイさんを見つけてロミアに会わせてあげましょう
L065
マルティナ
「ロミアがナギムナー村の位置を示す印を海図につけてくれたらしいわよ。船に乗ったら海図を確認してみましょ。
L066
ベロニカ
「あんなにけなげな恋人をひとりぽっちで待たせておくなんてキナイはどうしようもないヤボ天のようね。
L067
ベロニカ
「ロミアひとりぼっちで待たせておくなんてキナイはどうしようもないヤボ天のようね。
L068
ベロニカ
「ロミアに会わせる前に乙女心がなんたるかみっちり教えてあげたほうがいいんじゃないかしら。
L069
セーニャ
「私まだドキドキしていますわ。人魚さんと人間の恋なんてまるでおとき話みたいなんですもの!
L070
セーニャ
「ロミアさまは キナイさまのことあ……愛していらっしゃるのですね!
L071
アリス
「ロミア姉さんが小忠議なチカラで船を動かせるようにしてくれたです。これでいつでも出発できるでがすよ、
L072
アリス
「船に乗って出発するでがすか?
L073
シルビア
「フフフっ!!ここがナギムナー村ね!ロミアに聞いた話によると、世界一の真珠が獲れるって有名だそうよ。
L074
「ステキ
L075
シルビア
「青い海!白い砂浜!きらめく真珠と屈強な海の男たち!まさに地上の楽園ねん!!
L076
シルビア
「……いってなんだか活気がないわねぇ?屈強な海の男たちはどっこにも見当たらないし……。
L077
カミュ
「何かワケありみたいだなこの村は。……。まぁいい。厄介事はゴメンだ。とりあえずキナイとやらを探そうぜ。
L078
「あっ!おばあちゃんだ!みんなー!紙芝居がはじまるぞ
L079
「さぁみんな。静かによくお聞き。今から話して聞かせるのはこの村に伝わる忌まわしい呪いのお話。
L080
「おかしむかしこの村にたいへんウデのいい漁師がおりました。漁師は村の誰より真珠をたくさん獲りました。
L081
「村長さんは漁師をいたく気に入って自慢のひとり娘と婚約させました。娘は漁師が大好きだったのです。
L082
「村長さんはこれでひと安心。漁師と自慢の娘が村を豊かにしてくれる。そう信じておりました。
L083
「その時おとろくべきことが起こりました。死んだと思われていた漁師がひょっこり帰ってきたのです。
L084
「許嫁はたいそうよろこんで漁師を看病してあげました。しかし……。ひがな1日ボーっと海をながめて俺は人魚と結婚するんだと言うばかり。
L085
「っ俺は人魚と結婚するんだと言うばかり。
L086
「ついには許嫁を捨てて海に俺は人魚と結婚するんだと言うばかり。
L087
「ついには許嫁を捨てて海に出るぞ!と暴れるようになる始末。村長さんはカンカンに怒りました。
L088
「村長さんは漁師をひっ捕らえると二度と海に出られないよう船を燃やしてしまいました。
L089
「こうして人魚に魂を食われた漁師は暗くさびしいしじまゲ浜に閉じ込められてしまったのです。
L090
「さあ今日はここまで。続きはまた今度じゃ。
L091
「に人魚こえーー!逃げろー」!
L092
「おや旅人さんですかえ?こんな老いぼれに何かご用ですかな?
L093
ベロニカ
「おばあちゃんあたしたち漁師のキナイを探しているの!この村にいるって聞いたんだけど……。
L094
「おやまぁめずらしいことじゃ。あんた方はあの子のお友達かい?キナイはわたしの息子だよ。
L095
「あの子なら今頃西この村
L096
「あの子なら今頃西の海ですじゃ。この村を襲った化け物イカ退治に村の男衆と船を出しております。
L097
「あんた方キナイに用があるのなら化け物イカを倒す手伝いをしてくだされ。ヤツが静まれば村の男衆も戻るじゃろ。