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第二部 ー ドゥルダ〜試練の里
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L001
デルカダール王
「そこを越えた先にある山間の関所を抜ければドゥーランダ山はすぐそこじゃ。
L002
デルカダール王
「我らもあずかり知らぬ道ゆえ何が起こるかわからぬ。心して向かうがよい!
L003
グレイグ
「ここが勇者ゆかりの地か……。
L004
グレイグ
「しかし大樹が落ちた場所から近いという
L005
グレイグ
「一こが男有なりリ地が……。
L006
グレイグ
「しかし大樹が落ちた場所から」近いというのに郷はまったく無事な様子。いったい何があったのか……
L007
「そのカオ……、見覚えがあるぞ。さては貴様デルカダール兵だな!これまで我が郷を封鎖しおって忌々しい!我らドゥルダの民の怒りを思い知れ!
L008
グレイグ
「むむっなんだこの動きは……。どこから攻撃が飛びだすかわからん!勇者油断するな!
L009
「お前たちやめなさい!
L010
「騒がしいと思って来てみればなにごとですか?郷の外の方に無礼は許しませんよ。
L011
サンポ大僧正
「デルカダール兵ですって……?
L012
サンポ大僧正
「なるほどたしかに……。ですがあちらの若い方は兵士には見えませんね。
L013
サンポ大僧正
「……あなたから感じるこのチカラは。もっもしや勇者さまではありませんか?
L014
サンポ大僧正
「……何をおっしゃいますか。あなたから感じるこの聖なるチカラとても隠せるものではありません。
L015
グレイグ
「なんとひと目見ただけでひーまんの素性を見抜くとは……。
L016
サンポ大僧正
「ああ……とれだけこのときを待ちわびたか。
L017
サンポ大僧正
「この者たちの無礼なふるまいたいへん申し訳ありませんでした。
L018
サンポ大僧正
「のちほど郷のいちばん高い場所にある大師の宮殿を訪ねてください。お話ししたいことがあります。
L019
グレイグ
「変わった子だな。まだ年若いというのにこちらの心を見すかされるような……不思議な威厳を感じる。
L020
グレイグ
「他にアテもない彼の言う通り
L021
グレイグ
「他にアテもない。とりあえず彼の言う通り大師の宮殿に行ってみるか。
L022
サンポ大僧正
「勇者さまドゥルダ郷へよくぞ参られました。私は郷を治める大僧正サンポと申します。
L023
グレイグ
「サンポ大僧正……いい。あなた方ドゥルダの人々は勇者のことを知っているのか?
L024
サンポ大僧正
「もちろんです。我々は16年前勇者さんがユグノアに生まれてからずっとその訪れをお待ちしていました。
L025
グレイグ
「勇者のことを待っていた……?それはどういう意味だ?
L026
サンポ大僧正
「ワケをお話ししましょう。さああの旗を見てください。
L027
サンポ大僧正
「ドゥルダは古来よりユグノアと縁のある郷。ユグノアの王家に生まれた男子は幼子の6年間別に「修行に出されるという技があります。
L028
サンポ大僧正
「ユグノアの王子として生まれた勇者さんも本来は郷に修行に出され二マ大師に師事するはずだったのです。
L029
サンポ大僧正
「不幸にもユグノアが魔物に滅ぼされそれはかないませんでしたが……。
L030
グレイグ
「もし運命が違っていれば、お前はこの郷で幼少期を過ごしていたのだな。
L031
グレイグ
「しかしその師匠になるはずだった肝心のニマ大師はどこに……?
L032
サンポ大僧正
「……我らの指導者二マ大師は魔王によって世界が崩壊したときその衝撃から卵を守るため巨大な守護方陣を展開しました。
L033
サンポ大僧正
「その強力な結界によって、郷は助かりましたが自らの命を犠牲にしたニマ大師はそのまま帰らぬ人となったのです……。
L034
グレイグ
「そうだったのか……。二マ大師はこの郷を守るため犠牲に……。
L035
サンポ大僧正
「……ここマ大師の代わりにあなたにお見せしなければならない場所があります。宮殿の裏にある大修練場まで来てください。
L036
グレイグ
「ニマ大師が亡くなったのは、残念だが大僧正の言う大修練場に行ってみるか。
L037
サンポ大僧正
「この扉の先がドゥルダの大修練場となります。
L038
サンポ大僧正
「実際に修練場を見る前に郷に語り継がれる伝説の勇者ローシュの伝承についてお話しいたしましょう。
L039
サンポ大僧正
「神話の時代ローシュは邪悪なる神を倒す旅の途中賢者の集まる神秘の郷ドゥルダを訪れました。
L040
サンポ大僧正
「深き知恵を持つ郷の初代大師テンジンに弟子入りしたローシュはこの修練場でチカラを磨いたと伝えられます。
L041
サンポ大僧正
「そして修行を続けるローシュはある人物と運命的な出会いを果たしました。
L042
グレイグ
「……はうその人物とは?
L043
サンポ大僧正
弟子の中でもいちばんの実力者とされた大魔法使い……ウラノスです。
L044
サンポ大僧正
「共に切磋琢磨し互いのチカラを認めあったふたりは意気投合して友となりました。
L045
サンポ大僧正
「修行を終えたのちウラノスはローシュの仲間となり邪大いに活躍したと伝えられています。
L046
サンポ大僧正
「その石碑にはふたりが友情を誓い邪悪なる神を倒すことを決意した言葉が刻まれています。
L047
サンポ大僧正
「……昔語りはこれくらいにして実際に修練場をお見せしましょうか。私についてきてください。
L048
サンポ大僧正
「ここが歴史深きドゥルダの大修練場。神話の時代からある場所で鍛錬した者の血と汗が染みついています。
L049
サンポ大僧正
「あなたも歴代のユグノア王子と同様ここで二マ大師の稽古を受けるはずでした。
L050
サンポ大僧正
「わざわざここに来ていただいたのはローシュの時代から連綿と続く伝統の地をあなたに澄ませてあげたかったからです。
L051
サンポ大僧正
「あなたの祖父口ウさまもここで修行を受けたのですが彼の偉業は今も皆の記憶に残っています。
L052
グレイグ
「偉業だと……?
L053
サンポ大僧正
「二マ大師の修行は厳しいことで有名です。これは弟子がおイタしたときにお尻をたたく……。通称お尻たたき棒。
L054
サンポ大僧正
「なんと口ウさまは6年間の修行でこの棒でお尻をたたか
L055
サンポ大僧正
「この記録はいまだ破られることなく口ウのようになることなかれ……という戒めが今も語り継がれているのです。
L056
サンポ大僧正
「勇者さん口ウさまが心配ですか?ですがあの方は大師の厳しい修行を耐えぬき今も伝説の弟子として語り継がれる方。
L057
サンポ大僧正
「世界崩壊の亡くなるほど
L058
サンポ大僧正
「勇者さん今日は……あなたのために大師の宮殿でささやかな宴を開かせてください。
L059
サンポ大僧正
「ニマ大師がいささやかな宴を開かせてください。
L060
サンポ大僧正
「ニマ大師がいない今私たちにできることは多くありませんがあなたのためにできる限りのことをしたいので
L061
グレイグ
「目が覚めたか勇者。せめて、二マ大師が生きていれば魔王を倒す手がかりを得られたかもな……。
L062
グレイグ
「まあ過ぎたことを言っても仕方がない。そろそろ行くか。
L063
サンポ大僧正
「……それで修行者の安否は?
L064
「も……中し訳ありません。山道の魔物は我々の手に負えず修行者を発見することはできませんでした。
L065
サンポ大僧正
「そうですか……
L066
グレイグ
「サンポ大僧正何かこまりごとでも?
L067
サンポ大僧正
「ああ……勇者さんグレイグさん。じつは半月ほど前にひとりの修行者が劇を訪れドウーランダ山頂い向かったのです。
L068
グレイグ
「たったひとりで……。なにゆえそのようなことを?
L069
サンポ大僧正
郷の者から大師が亡くなったことを聞くと何も言わずに山頂へ向かったそうです。
L070
サンポ大僧正
「山には魔王の影響で凶暴化した魔物が棲みついているため救出のために借兵を派遣したのですが……
L071
サンポ大僧正
「この通りケガをして戻ってくる始末。それでどうしたものかと思案していました。
L072
「日々修行を積みかさねながら肝心なときにその成果を発揮できないとは自分が不甲斐無い……。
L073
グレイグ
「……では我々がその修行者の数出に向かうのはとうだろう?
L074
サンポ大僧正
「申し出はありがたいのですが大切な使命があるあなた方に迷惑はかけられません。
L075
グレイグ
「しかしその修行者をこのまま見捨てるわけにはいかない。
L076
グレイグ
「なあ ぴーまこのまま見捨てるわけにはいかない。
L077
グレイグ
「なあ勇者いいだろう?郷の者には一宿一飯の恩もある。その移行者を助けてやろうではないか。
L078
グレイグ
「まあそう言うな。こんな時期にドゥルダを訪れたのも何かの縁だ。大僧正たちのチカラになってやろう。
L079
サンポ大僧正
「……ありがとうございます。ですがご厚意に甘えてばかりもいられません。私も一緒に連れていってください。
L080
サンポ大僧正
「ではさっそくドゥーランダの山頂へ向かいましょう。山頂へは郷を出て東の道から行くことができます。
L081
グレイグ
「くっ……こいつは見るにたえんな……。もしやこれがひとりで山頂に向かったという修行者なのか
L082
サンポ大僧正
「きっとそうに違いありません……。しっかり座禅を組んで息絶えたところを見るにこの者は覚悟の死を遂げたのでしょう。
L083
サンポ大僧正
「しかしこの姿とこがで見たような……。
L084
グレイグ
「むっ……」これは数あるムフフ本の中でも最高と名高い……『ピチピチ★バニー』ではないか!
L085
グレイグ
「不幸中の幸いとはこのこと……。この修行者哀れな最期ではあったがきっと幸福に包まれ天に召されたに違いない。
L086
グレイグ
「む……?これはユグノア王家の者が持つ首飾りっ!?こんな貧相な修行者がなぜこれを……。
L087
グレイグ
「そうか……。口ウさまは二マ大師の愛弟子。おそらく大師が亡くなったことを知り世をはかなんで安らかな死を選んだのだろう。
L088
サンポ大僧正
「いやっ待ってください!!まだ息があります!
L089
サンポ大僧正
「いえひとつだけ……口ウさまを救う方法があるかもしれません。
L090
サンポ大僧正
「勇者さんが冥府……生と死のはざまにある世界へおもむき口ウさまを救出して戻ってくるのです。
L091
グレイグ
「冥府に行くだと……だがとうやって?そんなことが可能なのか?
L092
サンポ大僧正
「じつはドゥーランダ山頂にあるこの御堂は古来より冥府と通じる霊験あらたかな場所だと伝えられます。
L093
サンポ大僧正
「私がこの御堂は古来より冥府と通じる霊験あらたかな場所だと伝えられます。
L094
サンポ大僧正
「私が郷に伝わる分霊の儀式をおこなって肉体から魂を離脱させれば、冥府に入ることができるはずで
L095
サンポ大僧正
「ですが冥府は生と死がゆらぐ世界。生者であるあなたが行けば二度と帰ってこられないかもしれません。
L096
サンポ大僧正
「勇者さん。それでもあなたは口ウさま……あなたのおじいさまを救うため冥府に行きますか?
L097
グレイグ
「勇者迷っている時間はない。一刻も早く手を打たねばロウさまは本当に死んでしまうぞ。
L098
サンポ大僧正
「それではもう一度聞きましょう。よく考えて答えてくださいね。
L099
サンポ大僧正
「勇者さん。それでもあなた口ウさま……あなたの
L100
サンポ大僧正
「……いわかりました。それではあなたを冥府へと送りましょう。心の準備ができたら言ってください
L101
サンポ大僧正
「勇者さん冥府に向かう準備ができましたか?
L102
サンポ大僧正
「さああなたを送ります。すべての魂が還る場所へ。
L103
グレイグ
「おいなんだその変な踊りは!?本当に大丈夫