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終章 (part 5)

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L001
皆様……、大変長らくお待たせしました。
L002
公演閣下、ご入室でございます。
L003
いやいや、諸君。待たせてしまって申しわけない。
L004
少々、打ち合わせが長引いてしまったものでな。
L005
彼はリシャール大佐。王国軍情報部の責任者でな。
L006
テロ事件を解決するために日夜、尽力してくれているので、礼の意味もこめて招待した。
L007
お初にお目にかかります。王国軍情報部のリシャールです。
L008
公開閣下の格別のご好意で晩餐会に招待していただきました。
L009
無粋な異服で失礼ですが、どうか同席をお許しいただきたい。
L010
は、まさか大佐と一緒のテーブルで食事するなんて……
L011
(予想はしていたけど、やっぱり少し緊張するね……
L012
そして、
L013
はっぱっは、いや、撤抉的快。
L014
どうかね、メイベル市長。王城のグランシェフの腕前は?
L015
ボースの《アンテローゼ》にも負けずとも劣らずの味ではないか?
L016
素晴らしい腕前ですわ。
L017
ワインとの相性も完璧ですし、思わず引き抜きたくなりますわね。
L018
なっはっは、そなたが言うとあながち冗談には聞こえないな。
L019
デュナン公式どうた、ジンとやら。東方人のそなたの口には合うかな?
L020
いや、大変結構ですな。
L021
不調法な自分の舌にも判る洗練された深みと味わい……
L022
リベール料理の真髄を味わっているような心境です
L023
うんうん、そうだろう。
L024
どうだ、若さ遊撃士たちよ?
L025
こんな家勢な料理は今まで食べたことがなかろう?
L026
うーん、確かにXチャメチャ美味しいです。
L027
招待してくれた人はともかく料理だけはホンモノかも……
L028
はっほっは。そうだろう、そうせろう……
L029
ほ、本当に素晴らしい料理です
L030
それに今まで、こういう正式な席に呼ばれる機会が無かったのでとても勉強になります。
L031
招待してくださって本当にありがとうございました。
L032
はっはッは。なかなか殊勝でよろしい。
L033
しかし、執事から言われてようやく思い出したのだが……
L034
そなた達とは、ルーアンの事件で一度顔を合わせていたのだな。
L035
何とも奇妙な緑があったものだ。
L036
はあ……そーですね。
L037
〈執事さんから言われるまで思い出せなかったわけね……
L038
ーーーッッッ!!さあ、今夜は無礼講だ!!
L039
料理も酒もたっぷりあるから遠慮なく追加を申し出るがいい!
L040
公爵閣下
L041
そうだ、その話があったか。
L042
実は、王国を代表する諸君らに集まってもらったのは他でもない……
L043
ほう、重大な発表……
L044
それは一体……どのようなお話でしょうか
L045
ここから先は、私の代わりにリシャール大佐に説明してもらおう。
L046
……恐縮です。
L047
女王陛下が御不調なのはすでにご存じのことかと思います。
L048
ですが、徐々に回復なさっているためすぐに元気な姿を見せて下さるでしょう。
L049
おお……それは良かった。
L050
では、陛下へのお見舞いは許していただけるのかしら?
L051
あいにくですが、樫下のご意向でそれは遠慮して欲しいとのことです。
L052
ただ数日中に、王都近辺を騒がすテロリストどもは一掃できる必算です。
L053
その事と合わせて、女王生誕祭は予定通りに執り行われるでしょう
L054
ふむ……は、市民も楽しみにしているだろうからめてたいことではありますな。
L055
だが、話というのはそれだけではないのでしょ
L056
……確かに、それだけならば連絡してくれば済みますからな。
L057
察しが良くて助かります。
L058
女王陛下が回復されつつあるのは先ほど述べた通りなのですが……
L059
陛下は、今回の御不調を理由にある決断をなされたので、
L060
その決断とはすなわちー
L061
ご自身の退位と、こちらに居られるデュナン公開下への主位戦承です。
L062
な、なんですと!?
L063
ほ、本当ですの!?
L064
これって……いい
L065
とうとう陰謀が姿を現したね。
L066
……私も戸惑ったのだが陛下が存外、弱気になられてな。
L067
40年近くもの間、激動の時代に弱弄されたリベールを女性の身で導いてくださったのだ。
L068
そう思うと、この生融祭を最後に裕事から解放してさしあげたい……
L069
王位雑承権を持つ身としては、そう決意した次第なのだよ。
L070
なんと……。陛下がそこまでお悩みになっておられたとは……
L071
毎年、お会いしているというのに気付けなかったとは情けない……
L072
しかし……::このようなお酒の入った席で隠くにはあまりにも重大すぎる内容ですわ。
L073
失礼ですが、どこまで現実性のあるお話なのでしょう?
L074
ふむ、メイベル市長。
L075
閣下のお言葉が信用できないと……そう仰られるか?
L076
そうは言ってません!
L077
ただ市長には選挙があるように王位継承にもしかるべき手続があるのではないかという事です。
L078
そうですな……
L079
てきれば、陛下から直接、今のお話を伺いたいものです。
L080
デュナン公爵
L081
ですが、どうか冷静になって今の話を受け止めていただきたい。
L082
先ほど申し上げたように生誕祭には陛下ご自身の口から発表されることになるでしょう。
L083
真偽はその時に確かめれば済むことではありませんか?
L084
それは……。
L085
問題なのは、この件が公表された時に一般市民にどう影響を与えるかです。
L086
いたずらな混乱を避けるためにも各地の責任者である皆さんに前もって事を伝えておきたい……
L087
公演閣下はそう判断なさったのです。
L088
うむ、まあそういう事だな。
L089
そして、陛下の退位ともなれば事態はリベール国内に留まりません。
L090
大陸都国の日、とりわけ北の脅威だるエレボニアの反応も気がかりでしょう。
L091
まさに、ここにいる我々が新たなる国王陛下をもり立てながら、一致団結をしなくてはならない……
L092
そんな時期が迫っているのです。
L093
何かもっともらしい事を言ってるんですけど……
L094
大したアジテーターだね。)
L095
正式決定は、生誕祭の時に陛下から直接伺うとして……
L096
……ーーーッーッ!?心の準備をしておくようにとつまり、そういう事ですか?
L097
理解していたたいて幸いです。
L098
確かにそういう事になったらわしらも忙しくなりそうしゃな。
L099
そうですわね……市民へのアナウンスもありますし。
L100
つお伺いしたい。
L101
コリンズ等日にたしか同位の継承権を持つ方が他にもいらっしゃったはずです
L102
そ、それは……
L103
陛下のお孫さんにあたるクローディア殿下のことですね。
L104
確かに、王室典範上の規定では公演閣下と同位ではありますが……
L105
まだ年端もいかないという理由で陛下は閣下の方を推されたようです。
L106
先ほどの話にもありましたが……女性の身に余るほどの重責を姫に負わせたくなかったのでしょう。
L107
そうそう、そうなのだ!
L108
まあ、クローディアには良い縁談を探してやるつもりだ。
L109
非公式だが、すでに他国の王家から何件もの申し入れがあってな……
L110
……ふむ、お話は判りました。
L111
そうなるとお目出たい話が2つも続くというわけですな。
L112
ううむ……。姫様が……
L113
ご結婚されるには少々若すぎるとは思うが……
L114
……いちょいと失礼。つ質問してもいいですかね?
L115
ジ、ジンさん?
L116
構わん、言ってみるがいい。
L117
失礼だが、今耳にした話は自分たちのような部外者が聞いていい話とは思えません。
L118
まして自分は王国人でもない。
L119
なのに、何故このような席でわざわざ発表されたのでしょう。
L120
それは、優勝した君たちが偶然にも遊撃上だったからだ。
L121
陛下の退位という重大な情報はギルドにも事前に伝えたかった。
L122
そう私が閣下に提案したので、聞いてもらう事になったのだよ。
L123
なるほど……
L124
リベールでは、軍とギルドが良い関係を結んでいるという話はどうやら本当だったようですな。
L125
手を結ばざるを得ないというシビアな現実があるのだが……
L126
いずれにせよ、真意はご理解いただけたかね
L127
ふむ……。了解しました。
L128
今日、この席で知った情報は王都支部にも伝えておきましょう
L129
エステル殿、ヨシュア殿。お待ちしていましたよ。
L130
ずいぶん遅うごさいましたね?
L131
エステルえへへ……こめんなさい。
L132
エステルなんかリシャール大佐に捕まっちゃって……
L133
ヒルダ夫人大佐に……ですか?
L134
ヨシュア僕たちの父のことについて音話を聞かせてもらいました。
L135
ヨシュアこちらの動きについては、気付かれてないと思います
L136
紹介状によるとあなた方は、カシウス殿のお子さんということでしたね。
L137
リシャール大佐感慨を抱くのも分かる気がしま、
L138
ヒルダさんも父さんを知ってるんですか?
L139
昔は、モルガン将軍の副官として王城によく来てらっしゃいました。
L140
亡き王子……陛下の御子息のご学友だったとも聞いております。
L141
Lさ±ナっC……::
L142
クローディア姫のお父上にあたる方ですね。
L143
5年前の海難事故でお亡くなりになられました。
L144
王子さえ生きていらっしゃれば、このような事態は起こらなかったでしょうに……
L145
……い、起きてしまったことを悔やんでも仕方ありませんね。
L146
シア、いらっしゃい
L147
しーーーいやーーーっ
L148
あれ、あなたは……っ
L149
確かシアさんとおっしゃいましたね?
L150
エステル様、ヨシュア様
L151
事情は何わせていただきました。
L152
この子のことは信用してくたさって結構です
L153
姫様が城にいらっしゃる時にお世話をしている特女ですから。
L154
姫様って……クローディア姫のことね。
L155
それなら問題ありませんね。
L156
きょ、恐縮です……
L157
では、用意した制服に袖を通していただけますか?
L158
リボンやカチューシャなど細かい所は、わたくしが整えさせていただきます。
L159
あの……?ひょっとして?
L160
ええ、エステル殿には侍女と同じ恰好をしてもらって女王宮に入っていたたきます。
L161
多少、髪をいしらせて頂ければ見張りにも気付かれないでしょう。
L162
たしかに、制服というのは個性を隠しやすいですからね。
L163
へえ〜、メイドさんの服かあ。
L164
リラさんとかを見ていていいなあって思ってたのよね。
L165
ふふ、動きやすくないとお掃除の時に困りますから……
L166
やっぱりそうなんだ?
L167
さっそく着させてもらおっと!
L168
嬉しそうだなあ……
L169
今度ばかりは僕も付いては行けないからね。
L170
どうしく!
L171
ヨシュアも着替えるんでしょ?
L172
エステル殿
L173
だってヨシュア、学園祭の劇でお姫様の恰好をしてたしゃない
L174
ドレスもメイド版も同じでしょ?
L175
あれはお芝居しゃないか。
L176
女王陛下にお会いするのに女装するな
L177
だってヨシュアのお姫様姿、すっごく綺麗だったもん!!
L178
また……冗談はやめてよ。
L179
ヒルダさんたちからもなんとか言ってやってください。
L180
あ、あの……!?
L181
たしか姫様のためのヘアピースがありましたね?
L182
はい……一度も使われていないものが。
L183
長い黒髪ですからヨシュア様にもお似合
L184
それじゃあ、3対1の多数決でファイナルアンサーってことで♪
L185
ては、こちらにどうぞ。更衣室になっていますので……
L186
イリリアのわかった、わかわたからい……服くらい自分で脱
L187
わかった、わかったから……服くらい自分で脱げるってば……
L188
え……いシアさん……化粧までするんですか……!?
L189
最近の若い子たちときたら……
L190
じゃ〜ん。
L191
えへへ、どーでしょうか?
L192
つふぃ……っとってもよくお似合いですね。
L193
城働きに来たばかりの活発で明らかな特女見習い……そんな説得力は十分ありますね。
L194
何でしたらこのままグランセル城で働きますか?
L195
遊撃士の仕事もあるからそれはちょっと……
L196
あ、それよりも。
L197
ヨシュア。早く出てきなさいってば〜。
L198
どうしても出ないと駄目かな?
L199
ウダウダ言ってると引きずり出しちゃうわよ?
L200
もう、しょうがないな……
L201
これはまた……:怖いくらいにお似合いですね
L202
ですよねぇ!?
L203
まったく、女のあたしよりもサマになってるっていうのは、一体どーゆうことなのかしら。
L204
つふぃ……っお化粧のしがいがありましたわ
L205
もういいです……何とでも言ってください……
L206
準備は整ったようですね。
L207
あくまで特女見習いとして扱いますので、そのおつもりで
L208
あ、はい、わかりました。
L209
いよいよ女王様と会えるのね。
L210
うん……ここが正念場だね。
L211
気を引き締めて何とか女王宮に入らないと。
L212
その恰好でシリアスに言っても似合わないかも……
L213
ヨシュアわ、悪かったね!シリアスが似合わなく
L214
ヨシュアこんな恰好させておいてよくもまあ、ぬけぬけと……
L215
ゴメンゴメン。そんなに拗ねないでよ。
L216
今度、アイスクリームでもオゴってあげるからさ〜。
L217
ふん、君じゃないんだから食べ物でごまかされたりしないよ。
L218
ついい……本当に仲がいいんですのね。
L219
時間がありません……さっさと女王宮に行きますよ
L220
陛下、失礼します。
L221
先ほどお話ししたエステル殿とヨシュア殿をお連れしました。
L222
……ご苦労さまでした。
L223
どうぞ、入って頂いて。
L224
かしこまりました。
L225
私はここで待たせて頂き
L226
さあ、お2人はどうぞ中へ。
L227
インターネットでしかし、こんな
L228
ようこそいらっしゃいましたね。
L229
わたくしの名はアリシア・フォン・アウスレーゼ・
L230
リベール王国、第26代国王です。
L231
あの……エステル・ブライトです
L232
遊撃上協会の準遊撃士です。
L233
同しく、準遊撃士のヨシュア・ブライトといいます。
L234
お初にお目にかかります。
L235
エステルさんと、ヨシュア殿ね
L236
あなたたちに会えるのを本当に楽しみにしていました。
L237
大したもてなしはできませんが、お茶の用意くらいはできます。
L238
ゆっくりして行ってくださいな。
L239
ラッセル博士はそんな事を、
L240
あらゆる導力現象を停止させる漆黒のオーブメン
L241
そんなものを大佐は手に入れているのですか……
L242
何か……。心当たりはありますか?
L243
ひとつだけ心当たりがあります。
L244
わたくしの思い過ごしであるといいのですが……
L245
……あなたたちにならお話ししても触れないでしょうね。
L246
十数年前、この王都の地下に巨大な導力反応が検出されたので、
L247
その調査にあたってくれたのが中央工房のラッセル横上でした。
L248
巨大な導力反応……
L249
王都の地下ということは地下水路の近辺でしょうか?
L250
いいえ、水路よりもさらに深い地下から検出されたそうです。
L251
博士は、いまだ機能を失っていない古代文明の心物が埋まっているのではないかと仰っていました。
L252
古代文明のは物って……
L253
《アーティファクト》と呼ばれる古代導力器のことだね。
L254
大半は、塔の頂上の装置みたいに機能が死んでしまっているけど……
L255
まれに、ダルモア市長の家宝のように機能が生きている物もあるみたいだ。
L256
そんなものが王都の地下に……
L257
埋まった送物の機能を停止させるために使われる……
L258
その可能性があるということですね?
L259
ですが、その心物がどんなもので何のために埋められたものかははっきりしていないのです。
L260
ラッセル博士の調査自体も非公式で行われたものですし……
L261
大佐がどこで存在を知ったのかわたくしには不思議でなりません。
L262
いずれにせよ、良くない事が起こる可能性がありそうですね。
L263
まったく、ちょっと見直したのにロクな事を考えていないわね……
L264
みんなに迷惑がかかるんだったら、まさしく遊撃士の出番だわ!!
L265
何とかして大佐阻止しないと!
L266
さすがは……:カシウス駅のお子さんたちね。
L267
陛下も父と面識がおありたったんですか?
L268
亡くなった息子の友人でしたし、王国を救った英雄ですからね
L269
軍を辞めて遊撃士になってからも依頼を通してお世話になりました。
L270
そうだったんだ……
L271
それは知りませんでした……
L272
彼の性格を考えれば知らないのも無理はありませんね。
L273
0年前の戦争で彼がどのように活躍したのか……
L274
そのこともご存しないのかしら?
L275
詳しいことはあんまり……
L276
ならば、これはわたくしの役目なのかもしれませんね……
L277
エステルさん、ヨシュア殿。
L278
少々、年寄りの音話に付き合っていただけませんか?
L279
あ……はい、もちろん!
L280
拝職させていただきます。
L281
神殿させくいただきます。っここで
L282
そんな事情だったな
L283
……い、自分が立てた作戦が結果的に奥様を死なせてしまった。
L284
残されたあなたの側にいるために……
L285
そして今度こそ、自分の手で愛する人々を守れるように……
L286
バカよ……い父さん.
L287
父さんのせいでお母さんが死んじゃっただなんて……
L288
そんな事あるわけないのに……
L289
エステル……
L290
ええ、そうですとも……
L291
全ては、大切なほど守れなかったこの力なき女王の責任なのです。
L292
ごめんなさい、エステルさん。お母様を守ることができなくて……
L293
ある必要なんてありません
L294
女王様は、戻ってきた平和をずっと守ってくださった
L295
父さんたちは必死になってこの国を守ってくれた……
L296
それで充分だと思うんです……
L297
あなたに会うことが出来て本当によかったぃ……
L298
心からそう思えます。
L299
ヌ土ほ……ッ
L300
でも、だからこそ……
L301
だからこそ、あなたには危険な事をして欲しくありません。
L302
これ以上、今回の事件に周りりを持って欲しくないのです。
L303
でもあたしたち、ユリアさんに女王様の助けになるように頼まれ
L304
ありがとう。その心だけ頂いておきますね。
L305
カジウス殿の留守中にあなたにカカーのことやあったら7/今度は何とお話ししていいのか!!
L306
どうか、ロレントのお家に帰ってお父様の帰りを待っていてください
L307
ですが、女王陛下:
L308
父カシウスが取り戻し陛下が守り続けてきた平和が今まさに揺らごうとしています。
L309
ヨシュア殿……
L310
《コスペル》の件もそうですが……
L311
このまま大佐の狙い通り公開閣下が国王となった場合、その平和はどうなるんでしょうか?
L312
その事を考えて頂きたいんです。
L313
あたしたち、遊撃士になって父さんの代理で仕事をしました。
L314
それから、空臓事件に関わって手紙が届いて、変な小色を開けてそのまま各地を旅してきて……
L315
まるで、父さんに背中を押されてここまで来たような気がするんです。
L316
だから……あたしも守りたい。
L317
平和に暮らせる幸せな毎日を……
L318
今まで知り合ったあたしの大好きな人たちを……
L319
女王様や、お母さんたちみたいにあたしなりの方法で守りたいんです!
L320
エステルさん……
L321
あの子の言う通りだったわね。
L322
わたくしも覚悟を決めました。
L323
エステルさんたちを通じて遊撃士協会に、あることを依頼させてもらおうと思います。
L324
女王様……!
L325
依頼内容は、情報部によって囚われている方々の救出です。
L326
これは、わたくしの孫娘であるクローディアのことも含めます。
L327
デュナン公演ではなく、ですね
L328
ええ、こういっては何ですが我が甥ながら、デュナン公爵は色々と問題の多い人物でした。
L329
対して、未熟ではありますが、孫娘には光るものがありました。
L330
王国の未来を考えた結果……わたくしはクローディアを推そうと心に決めたのです。
L331
えっと、姫様のことはほとんど知りませんけど……
L332
それって、どう考えても正しい判断だと思いますよ。
L333
ですがいつの世にも女性が権力を持つことに反対する向きはあるものです。
L334
2代続けての女王による統治が結果的に国を弱くしてしまう……
L335
そう考える人物が現れたとしても、何ら不思議ではなかったのです
L336
なるほど……それがリシャール大佐ですか
L337
その通りです。
L338
彼は、わたくしがクローディアを次期国王に推そうとしていることをいつのまにか掴んでいました。
L339
そして、その事実を公演に伝えて今回のクーデターを決行したのです。
L340
全ては、公演を陰から操り、リベールを周辺の大国に劣らぬ強大な軍事国家にするために……
L341
ようやく事件の全貌が見えてきました
L342
強大な軍事国家にする……それって具体的にはどうするの?
L343
色々考えられるよ。
L344
税率を上げて軍事費を増大したり……
L345
大豆破壊を目的とした導力兵器を開発したり……
L346
大規模な徴兵制を採用したり……
L347
リベールでは認められていない猟兵団との契約を合法化したり……
L348
そんな……い
L349
それは、純粋な愛国心から来る発言だと思えたのですが……
L350
わたくしは、どうしてもそれが正しいとは思えなかったのです。
L351
国を守っているのは軍事力だけではありません。
L352
他国と協調していく外交努力もそうですし……
L353
技術交流や、経済交流を通して諸国全体を豊かにする事だって、国を守ることに繋がるはずです。
L354
……まさに陛下のおっしゃる通りだと思います。
L355
ノルノルお互いが信じ合わなくち
L356
ですが、大佐はその考えを女々しい理想論と断しました。
L357
そして、クローディアの安全とひきかえに退位を要求したのです。
L358
多くの者が、家族を人質に取られ大佐に逆らえなくされています。
L359
ですが、わたくしは女王です。肉親への情のために国の未来を売り渡すことはできません。
L360
ただ、そうは言ってもあの子はわたくしのたった一人の孫娘……
L361
見殺しにはしたくないのです。
L362
ヌ土ほ……ハどうか安心してくださ
L363
依頼の旨、しかと承りました。
L364
必ずや、姫殿下を含めた囚われの方々を救出いたします。
L365
ありがとう……エステルさん、ヨシュア殿。
L366
これで、大佐の脅しにも最後まで届さずにすみそうです。
L367
《コスペル》の件もあるし……
L368
ここから女王様を逃がすことだって、不可能じゃないと思うんです!
L369
ありがとう、エステルさん。
L370
それと《コスペル》に関しては幾つか気になることがあるのです。
L371
わたくしから、大佐に真意を問いただしてみようと思います。
L372
ヨシュアってばモテモテね。
L373
あの連中、ヨシュアが名乗ったら目の色変えてたもんね〜。
L374
そ、そんなこと無いってば。
L375
ヨシュア君だって結構、話が弾んでいたしゃないか。
L376
あたしの時は、あの連中、別に緊張してなかったもん。
L377
ふう、何だかちょっと自信無くなっちゃったなあ。
L378
何を騒いでおるのだ……
L379
何だ、女官長ではないか……
L380
なんだ、その侍女たちは……
L381
見たことのない顔だが……
L382
まだ城内に不慣れなもので色々案内しているところです
L383
(あっ……気付かれた?)
L384
にの人とは何度か会っているから気付かれてもおかしくない……
L385
わはは、堅物のお前にしてはずいぶんと珍しいではないか。
L386
これは失礼しました……
L387
わたくしの姪に似ていたので、一瞬、目を疑ってしまいまして。
L388
お嬢さん方。申し訳ごさいませんでしたな。
L389
どうかお気になさらずに……
L390
ふむ、見ればどちらも中々の上玉ではないか……
L391
(ぞわわっ……;)
L392
……きょ、恐縮です。
L393
ノームインスターふむ、そうだな……
L394
レナとやら!今夜の伽を申しつけるぞ!
L395
公爵閣下!?
L396
〈ねえ、伽ってなに?〉
L397
えっと、何て言えばいいのか……
L398
閣下、いくらなんでもお蹴れが過ぎますわよ……
L399
そのことをお忘れですか
L400
ヒック、どうせ〈過問後にはこの城は私のものになるのだ。
L401
暴飲暴食ならともかく、色に走るなど言語道断!
L402
このフィリップ、一命を賭してお凍めさせていただき
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だから冗談だと言っているであろうが
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そちらが閣下の部屋です。足元にお気を付けください。
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そうだ、レナとやら。
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困ったことがあったら遠慮なく私に相談するがいい。
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あは……。ははは……どうもありがとうごさいマス
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わはは、愛いやつしゃ。
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うむ……。愉快愉快!
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どうもお騒がせしました。
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多分、閣下は明日の朝になれば何も覚えてらっしゃらないでしょう
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どうかご安心くださいませ。
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……そう願いたいものですわね。
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本当に申しわけありません。
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夫人、お嬢様がた。それでは失礼いたします
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ふう、あの男ときたら……
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ヒルダさんってップさんと知り合
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幼い頃からの知り合いです。
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もっとも今では、仕える方も立場も隔たっていますが……
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そうだったんですか……
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確かにフィリップさんって見るからに苦労性な感じよね。
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公開が大佐に唆されてる状況にハラハラしてるんしゃないかしら。
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その可能性は高そうだね……
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公爵は君の方が好みだってさ。
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そわわっ、何だかちっとも嬉しくないんですけど……
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あ、ところで結局、『トギ』って何だったの?
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そのようなことを殿方に聞いて困らせるものではありませんよ。
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……お耳を拝借。
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……。理解できましたか?
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あっ……
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はったく無防備なんだから……
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