第3章 (part 2)
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L001
腹もふくれたことしゃし、さっそく始めるとしようかの。
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それでは、エステル。例のオーブメントを台の上へ。
L003
これでいいの?
L004
うむ、こくろう。
L005
そちらの用意はどうしゃ?
L006
うん、バッチリだよー。
L007
よろしい。
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それでは《黒の導力器》の導力破側定実験を開始する。
L009
なんか、まんまなネーミングねぇ。
L010
シンプル・イズ・ベストしゃ。
L011
とりあえす名前がないのは不便じゃからの。
L012
ドキドキ、ワクワク……
L013
あー、この手はこの子ですっかりやる気満々だし。
L014
の……いいへ
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よし、それでは始めるぞ
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装置の起動を頼む。
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出力を45%に固定:::
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各種側定器のスタンバイ開始:
L019
各種削定器、準備完了だよ。
L020
さーて、ここからが本番じゃ。
L021
そこで、この側定装置の真価が発揮されるというわけじゃ!
L022
ノ、ノリノリねぇ……
L023
はっうっっ〜……
L024
計器の方は……:
L025
ダメしゃ、何も記録しておら
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ということは、生きていたのは〈黒の尊九器〉が乗った本体のみ。
L027
あとは根こそぎということか……
L028
実験を中止したみたいだね。
L029
ヨシュア!外の様子はどうなの?
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照明は元通りになったみたいだ。
L031
また騒ぎは収まっていないけどね。
L032
でも、一体全体、何が起こっちゃったってわけ
L033
そうじゃない……
L034
あえて表現するならば、『導力停止現象』と言うべき
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『導力停止現象』……::
L036
オーブメント内を走る導力が働かなくなったということですね。
L037
やっぱり、その「黒の薄力器》が原因なのかな
L038
うむ、間違いあるまい。
L039
しかし、これほど広範囲のオーブメントを停止させるとは、
L040
おむなむむむおむむ……こいつは予想以上の代物じゃぞ。
L041
面白い、すこぶる面白ぃわい
L042
面白がってる場合しゃないと思うんですけど〜〜……
L043
おお、マードック。いいところに来たじゃないか。
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いいところ、じゃありません!
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11はーっヤ・ァ!!
L046
毎回毎回、新発明のたびにとんでもない騒ぎを起こして!
L047
町中の照明を消すなんて今度は何をやったんですかッ!?
L048
失敬な。今回はわしは無関係しゃぞ。
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そこに置いてある«黒の導力器》の仕業しゃ。
L050
それは例の……:
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なるほど、それが原因ならこの異常事態もうなずける……
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だからといってアンタが無関係ということがあるかあっ!!
L053
ちっ、バレたか……
L054
なんかやたらと息が合ってるわね〜。
L055
いつもこんな感じなんだ?
L056
あう、恥ずかしながら……
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こうしてツァイス市での最初の日は様だだし〈過ぎていった。
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エステルとヨシュアは、夜も退いためラッセル工房に泊めてもらうことにした。
L059
昨夜の『障力停止現象』についてキリカに詳しく報告した。
L060
しかし、こんなに
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へぇ~、ここがエルモか。ずいぶん雰囲気のいいとこねぇ。
L062
って……いなにこの匂い……
L063
あ、お湯に入っている硫黄成分の匂いなんですよ。
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温泉が湧いているところでは大抵こういう匂いがするらしいね。
L065
イヤな匂いしゃないかな。
L066
えへへい……よかった。
L067
あ、でも、いつもよりちょっと匂いが薄いような……
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場気も出ていないみたいだし……
L069
ポンプが故障したことと関係があるかもしれないね。
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さっそく修理しに行くかい?
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ポンプ小屋のカギは旅館にいるマオおばあちゃんが持っている
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まずはカギを借りないと……
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それじゃあ旅館に行きましょ。
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ハハーーー、これは温泉井戸みたいだね。でも……
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あう、やっぱりお湯が出てないみたい……
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へーへぇ……ここでは、^^へ
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へ……へーっ、
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扉には鍵がかかっている。
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ボンブ小屋の鍵を使った。
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い、い、……ーーー、
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すごい……風景写真なのに生き生きしてるというか……
L082
これなんかキュートだよね〜。それでこっちはとってもセクシー
L083
エステルは〜、極楽、極条。
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エステル温泉って、初めて入ったけど、想像以上に気持ちいいわねぇ。
L085
ドロシーじゃないけどこりゃあ、病みつきにもなるわ。
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ティータわたしもかなり病みつきです。
L087
ティータ小さな頃から、おしいちゃんに連れてきてもらってましたから、
L088
エステルそうなんだ……
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あれ、あそこの扉ってなに?
L090
あ、さっき言っていた露天風呂に繋がってるんです。
L091
へえ、そうなんだ〜……
L092
エステルほふ〜、旅の疲れが身体から溶け出る気がする〜。
L093
ティータエステルさんたちって歩いて旅をしてるんですよね?
L094
ティータなんで飛行機を使わないんですか?
L095
エステルうーん、修行のためかな?
L096
エステル父さんの言葉っていうのが大きかったのかもしんない。
L097
ティータカシウスおしさんの……?
L098
インタンフルうん、父さんの教え子でシェラ姉ってのがいるんだけど、
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ーーー父さん、やっぱりその人に徒歩での旅を勧めたのよね。
L100
インタンフル守るべき場所を、自分の足で実際に歩いて確かめてみろってね。
L101
カッコイイ……:
L102
エステル普段はおちゃらけてるけど、決める時は決めてたみたい。
L103
はあ、今ごろどこをほっつき歩いてんだか。
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ティータ……エステルさん……"
L105
エステルあはは、ごめんごめ……しめっぽくなっちゃったかな。
L106
あたしたちも修行があるし、心配ばかりもしてられないからね。
L107
今できるのは……うん、信じることくらいかな
L108
ティータ
L109
エステルん、どうかした?
L110
ティータううん、何でもないです。
L111
ティータあっ……いそった!
L112
ティータわたし、エステルさんに聞きたいことがあるんですけ
L113
エステルなになに?なんでも聞いていい
L114
ティータえと、あの、その……
L115
エステル
L116
ティータドキドキ……
L117
えっと、ゴメン。聞き間違っちゃったみたい。
L118
あたしとヨシュアが何だって?
L119
ティータあう、ですからぁ。もう結婚してるのかな〜
L120
な、な、な……
L121
エステルは……
L122
なんでそうなるワケ!?
L123
ティータだって名字が同じだし……
L124
ティータ兄妹にしては似てないからてっきりそうなのかな〜って……
L125
エステル似てないのは血がつながっていないからっ!
L126
エステルみょ、名字が同じなのはヨシュアが父さんの表チだから!
L127
ティータえへへ、ごめんなさい。ちょっと勘違いしちゃいました。
L128
と、とんだ勘違いだわ……
L129
そもそも、あたしもヨシュアもまだ16歳なんだから
L130
エステル結婚なんて全然先の話だってば。
L131
ティータそ、そーですよね。
L132
ティータいくらお互いが好きでもそんなに早く結婚しませんよね。
L133
エステルだ、だからぁ!あたしとヨシュアは恋人でも何でもないの!
L134
ティータそーなんですか!?
L135
エステルそーなんですかって……
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エステルあの、ティータちゃん。
L137
エステルあたしとヨシュアってそーいう雰囲気に見える
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ティータそーいう雰囲気って?
L139
だ、だから……恋人同士みたいな雰囲気よ。
L140
これからのらぶらぶとか、あつあつとかいちゃいちょとか、そういうの。
L141
ティータそーいう感じはしませんけど、
L142
ティータでもでも、いつも一緒で自然な感じだし、お互いのことを分かり合ってるような感じ
L143
エステルそれって、家族とか親友でもありそうな雰囲気しゃない
L144
エステルだいたい、あたしとヨシュアってそんな雰囲気になったことすら……
L145
そんな恥ずかしいセリフ、よくさらっと言えるもんだね。
L146
僕の胸でよかったらいくらでも貸してあげるから。
L147
エステル何思い出してんのよ〜!!
L148
エステル(っていうか、あたし今まであんな恥ずかしいことを平気で……
L149
エステルいや〜、それにしても温泉ってホントーに効くよね!
L150
エステル血のめぐりが良くなりすぎて頭がクラクラするっていうかっ!!
L151
エステルそ、そういえば露天風呂があったんだっけ?
L152
エステルのぼせてきちゃったしあたし、ちょっと行ってくるね!
L153
はい……
L154
……。混浴、なんてすけど。
L155
(は〜、あせった……心臓がパクパク言ってる……
L156
(めたし……:この前からどうしちゃったん
L157
(今まで、ヨシュアをそういう風に意識したことなんて無かったのに……
L158
ヨシュアはは……。この格好だとさすがにちょっと照れるね。
L159
遊撃士稼業にはぴったりかもしれないな。
L160
エスサル
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ヨシュアその……:
L162
ヨシュアこういう状況で黙られると落ち着かないんですけど、