第1章 (part 1)
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VOCAB (27) CHARACTERS (0) PLACES (2)
L001
エステル、いいかな?
L002
……にコシっアっ
L003
食事の用意、出来たから。
L004
ちなみに今夜はローストチキンのパシル風味とオニオンスープのグラタン。
L005
……。美味しそうだね……
L006
うん、後で行くから先に2人で食べててよ……
L007
わかった。冷めないうちにおいでよ。
L008
『運命の輪』……。またこのカードが出たか。
L009
やはり、何かが起きているのは疑いようのない事実……
L010
その何かが未だ見えてこない。
L011
あら、エステルはどうしたの?
L012
先に食べててくれって……あまり食欲がないみたいです。
L013
さすがにあの元気娘も今回はかりはこたえたみたいね
L014
……無理、ないですよ。
L015
なんだかんだ言って仲のいい父娘ですから……
L016
そうか……。
L017
シェラさんはどう思います?
L018
今回の件、事故なのかそれとも事件なのか……
L019
……正直、何とも言えない。
L020
先生は一流の遊撃士よ。こと危機管理に関しては、ケタ外れの能力を持っている
L021
事故だろうが、事件だろっがその場に先生がいるんだったら、すぐに解決されているはずだわ。
L022
だけど実際、定期飛行船は先生ごと行方不明になった……
L023
ありえない事が起きた……つまり、そういう事ですよね。
L024
ふふ、そんな顔しなさんな。
L025
あんたはどっしり構えてエステルを支えてやんなさい。
L026
明日、あたしの方で動いて……
L027
はぁ〜、いい匂い〜っ。
L028
もうガマンの限界だよ〜。
L029
エステル……あんた、大丈夫なの?
L030
もーダメダメ。お腹空いて倒れる寸前だよ。
L031
うわ、美味しそーじゃん!!
L032
いっただきまーす
L033
2人とも食べないの?
L034
美味しいよ、スープグラタン。オニオンの甘みが利いてて
L035
さっすがヨシュア。いい仕事してるしゃない♪
L036
そ、そりゃどうも……
L037
はらはり。シェラ姉も遠慮しないで。
L038
父さんが隠し持ってる秘蔵のブランデーでも飲む?
L039
確か《スタインローゼ》の0年物だったかなぁ……
L040
ス、スタインローゼ?しかも20年物ですってぇ!
L041
ちょっと、シェラさん。
L042
コホン、遠慮しときます。
L043
ところで、何をしてたのよ?
L044
ヨシュアが呼んでも降りて来なかったじゃな
L045
ああ、替えのパジャマを探してたの。
L046
奥にしまったお気に入りがなかなか見つからなくってさ〜。
L047
パ、パジャマぁ?
L048
それと旅行用
L049
どれだけかかるか判らないし備えあれば楽いなしってやつよ。
L050
あんた、もしかして……
L051
先生の消息を確かめにボースに行ってみるつもり?
L052
モチのロンよ。
L053
あの悪題の強い父さんに何かあったとは思えないけど……
L054
じっとしてるのは性に合わないし、っくら行って確かめてくるわ。
L055
まったく君って子は……
L056
前向きっていうか神経が因太いっていうか……
L057
なによ〜、失礼しちゃうわね。
L058
どうせヨシュアも付き合ってくれるんでしょ?
L059
あたりまえだよ。
L060
でも、定期飛行船は軍の捜索活動が終わるまで運動中止になっているみたいだ。
L061
ボースまで、街道を使って歩いていくしかなさそうだね
L062
歩いてボースまでか……どのくらい時間がかかるのかな?
L063
しかしまったく……:そういうことなら話は早いわね。
L064
その話、あたしも乗せてもらうから。
L065
シェラ姉も来てくれるの?
L066
でも、仕事が忙しいんじゃ……
L067
あたしは先生の弟子よ?
L068
師に何かあったと聞いて留守番なんかしてられますかって
L069
協会の仕事は、アイナに頼んで他のメンバーに回してもらうわよ。
L070
シェフ死……、
L071
シェラさん、ありがとう。
L072
礼を言われる筋合いはないわ。
L073
これだけの事件を新人だけに任せるわけにはいかないってこと、
L074
む〜、悔しいけどその通りかもしれない。
L075
まあいいや、シェラ姉が一緒だったらすごく心強いし。
L076
よろしくお願いします
L077
しかりして。
L078
とりあえず、明日の朝出発前にギルドに寄りましょ。
L079
アイナに事情を説明しなくちゃね。
L080
一一話はわかりま
L081
正直、カシウスさんに続いてシェラゲードに抜けられるとかなり人手不足になるけど……
L082
他ならぬカンウスさんの事だもの。遠慮せずに行ってきてちょうだい。
L083
恩に着るわ、アイナ。
L084
ま、せいぜいリッジのヤツをめいっぱいコキ使ってやって、
L085
普段の仕事量の3倍は行けるはずだから。
L086
さすがに可哀想じゃない?
L087
ふふ、いざとなったら王都支部に応援を頼むから心配しないて
L088
ところで、シェラザード。少しだけ時間をもらえない?
L089
あなたが満けるはずだった。仕事についてちょっと……
L090
わかったわ。
L091
ヨシュア。2階で待っててくれる?
L092
すぐに終わらせてきちゃうわ
L093
はい、わかりました。
L094
ね、シェラ姉
L095
待つんだったら時計台の前でもいいかな?
L096
挨拶したい人もいるし。
L097
うん、そうだったわね。
L098
それじゃあ、時計台の前で待ち合わせという事にしますか。
L099
用事が済んだらすぐにあたしも行くからね。
L100
りょーかい。
L101
ヨシュア、行こ?
L102
あ、うん……
L103
戦争でいったん壊れた後、よくここまで直したもんだね
L104
ロレント市民の気概を感じるな。
L105
エステル!
L106
ヨシュア。
L107
時計台の上?別に構わないけど
L108
それじゃ、行きましょ。
L109
はあ〜。朝の空気が気持ちいい
L110
ヨシュア。ここからだと家が見えるよ。
L111
本当だ、屋根が見えるね。
L112
いつもはここに登りたがらないのに、どういう風の吹き回しだい?
L113
この場所、君はあんまり好きしゃないと思ってたけ
L114
お母さんが……亡くなった場所だから。
L115
……。戦争が終わってここは元通りになったけど、あまり来ないようにしてた。
L116
辛い思い出があるからじゃないの。
L117
この場所に来ると、心のどこかでお母さんに頼っちゃいそう
L118
頼ってばかりしゃ、お母さんみたいに強くなれないような気
L119
1.スフル……
L120
ても、いいよね?今日くらいは頼っても……
L121
父さんが無事に帰ってくるようにお母さんにお願いしても……
L122
父さんを守ってあげてってお母さんにお願いしても……
L123
……当たり前だよ。
L124
父さんはきっと無事でいる。
L125
君の母さんが守っているんだ。無事に決まってるしゃないか。
L126
ーーーッッ!!!?
L127
お母さんに助けられた君が今度は、父さんを助ければいい。
L128
僕も一緒に手伝うからさ。
L129
君の悲しみを、完全に分かち合う事はできないけど……
L130
側にいることはできるから
L131
だから……。
L132
……いいいかいいつ。
L133
あははは、〜っ!ヨシュア、カッコつけすぎ〜
L134
も〜、そんなこと軽々しく言ったりしないのっ。
L135
ええっ……!
L136
他の女の子だったら完全に誤解してるところだって、
L137
ヨシュアって、将来絶対、色恋沙汰で苦労するタイプよね。
L138
お姉さん、心配になってきちゃった。
L139
わ、悪かったね、軽々しくて!
L140
なんだよもう……人がせっかく心配してるのに。
L141
ありがと、励ましてくれて。
L142
なんだか元気、出てきちゃった
L143
フン、そう言ってくれるとカッコつけた甲斐がありますよ。
L144
まったくもう……ブツブツ
L145
そろそろ下に降りよっか
L146
シェラ姉が待ってると思うし。
L147
そうだね、戻ろうか。
L148
(あたしが遊撃士を目指したのはお母さんみたいに、誰かを守れるくらい強くなりたいからだって……
L149
(だから待っててね……!)
L150
むふふ、お2人さん。良いムードだったわねぇ。
L151
ま、まさか覗いて。
L152
なにを人聞きの悪い
L153
時間を見ようと上を見たら、目に入ってきただけよ。
L154
あー、オーバルカメラでも持っていれば良かったわぁ。
L155
も〜、何言ってんのよ。単なるスキンシップしゃな
L156
酔っ払ったシェラ姉の抱きつきグセと同じだってば。
L157
ん、どうしたの?
L158
はあ、あんたって子は本当からかい甲斐がないわね
L159
まあいいわ。レナさんに挨拶してきたの?
L160
ちゃんとお願いもしてきたよ。
L161
父さんを、守ってあげてって、
L162
そう、だったら大丈夫。
L163
レナさんの加護は空の女神に匹敵するからね。
L164
カシウス先生の無事は保証されたようなもんだわ。
L165
あはは、それは幾ら何でも持ち上げすぎたと思うけど……
L166
そういえば、シェラさんはエステルのお母さんと会ったことがあるんですね?
L167
子供の頃にお世話になったの。
L168
あたしがまた一座にいた頃ね
L169
巡業サーカスの一座よ。シェラ姉、踊り子やってたん
L170
もうずいぶん前、ロレントに巡業に来た時に知り合いになったの。
L171
正確には12年前ね。あたしが11で、エステルが4つ。
L172
その時の縁で、遊撃士になる時にカシウス先生に弟子入りしたわけよ
L173
そうだったんですか……
L174
そのあたりのことはいずれのっくり話すとして……
L175
そろそろボースに出発するとしますか
L176
定期船が選休してる以上、ボースに行くには放置を通るしかないわ。
L177
まずは、ボース地方との境にあるヴェルテ橋の関所に行くわよ。
L178
西のミルと街道の終点ですね。
L179
それじゃあ、レッツ・ゴー!
L180
行方不明になった定期船にカシウスが乗っていた事を話した。
L181
ここからはいよいよボース地方だね。
L182
新天地でもやったるぞー!
L183
「本、今までとは生息する魔獣も違うわ。しっかり気を引き締めていきなさい。
L184
こんまでもしかし、ごめんこんなことが
L185
fパ}この辺はへビの感獣をよく見かけるわね。
L186
そういえばエステル、昔は抜け殻探しとかもしてたよね。
L187
「だいその上いちいち人に見せびらかすのよね。……さすがによそでは控えなさいよ?
L188
王都まで歩きかあ……けっこうな長旅よね。
L189
定期船が使えない影響が色々な所で出てるみたいだね。
L190
穴以降がにんないだ。が、すで出てるみたいん♪
L191
一ロレントに戻る頃には復旧してて欲しいモンだね。
L192
カーゴーーー
L193
イベントうひゃ〜、またまだ続いてる〜!桜庭ってこんなに長いんだ……!
L194
一方、もう半分は超えてるわ。ほら、シャキッと歩く!
L195
・研修の延長戦みたいになってきましたね。
L196
やっと到着したわね。
L197
ここがボース地方の中心地、商業都市ボースよ。
L198
いかにも都会って感じね。
L199
リベール五大都市の中では、王都に丸いで大きな街らしいね。
L200
確かにロレントと比べると建物が石造りで大きい感じだな。
L201
あそこにでーんとあるメチャメディ大きな建物、何かな?
L202
あれはボースマーケット。色々な店が集まった屋内市場は、
L203
食料品、衣類、雑魚、家具、書籍……
L204
武器やオーブメントを除いた大抵の買物はあそこで出来るわよ。
L205
めーめ……:買物目的で遊びに来たかったな。
L206
それはまたの機会にね。
L207
ちなみに、遊撃士協会のボース支部はこのすぐ近くよ。
L208
エステルとヨシュアは転属手続の書類にサインした。
L209
メイドさん、みーっけた
L210
貴方がたは……!?
L211
エステル、いきなり失礼だよ。
L212
すみません、遊撃士協会の者です。
L213
ああ、なるほど……
L214
申し遅れました。メイドのリラと申します。
L215
市長の身の回りの世話を仰せつかっておりま
L216
身の回りの世話……なんか住む世界が違うわね〜。
L217
それで、当の市長さんは?お祈りに来てるんじゃないの?
L218
……いけボリです。
L219
おそらく、マーケットの視察をなさっている最中だと思います。
L220
私に、ご自身のぶんまでお祈りするように申しつけてから先ほど出て行かれたばかりですので、
L221
ふふ、面白そうな人じゃない。市長が務まるかどうかは別にして、
L222
有能な方には違いありません。破天荒な所はごさいますが。
L223
大変申しわけないのですが、市長邸の方でお待ちいただけません
L224
すぐに市長をお渡れいたしますので、
L225
うーん、ここまで来て手ブラなのもつまらないし……
L226
よかったら付いて行ってもいい?
L227
市長を迎えにですか?私の方は構いませんが……
L228
ではさっそく、町の中央にあるボースマーケットに参りましょ
L229
はー、ずいぶん広いよね。
L230
市長さんはどこにいるのかな
L231
何しろ目立つ方ですからすぐに見つかると思います……
L232
……ああ、やっぱり思ったとお
L233
貴方たち、恥を知りなさい。
L234
この大変な時に食料を買い占めて俺をつり上げようとするとは……
L235
ポース商人の風上にも置けなくてよ。
L236
しかしお嬢さん……
L237
僕たちはボースマーケットの売り上げアップを考えててすね……
L238
お黙りなさい!
L239
他の品ならいさ知らず必需品で暴利を怠ったとあってはわがマーケットの悪評に繋がります。
L240
即刻、元の値段に戻しなさい!
L241
……わたくし、貴方たちのボースマーケットにかける情熱を疑っているわけではありませんわ。
L242
ただ、判って欲しいのです。商売というものが、突き詰めれば人と人の信頼関係で成立している事を。
L243
大丈夫、貴方たちだったら立派なボース商人になれますから。
L244
はい、頑張ります
L245
お嬢様……い
L246
リラ……来ていたの。
L247
恥ずかしい所を見せてしまったわね。
L248
相変わらず見事なお手並みです。
L249
それよりお嬢様。こちらの方々が用がおあり
L250
すぐにお屋敷にお戻りくださいませ。
L251
あら、その校草は……
L252
ひょっとして依頼した遊撃士の方々かしら?
L253
うん、そうだけど……
L254
もしかして貴女が……
L255
ふふ、申し遅れました
L256
このマーケットのオーナーにしてボース地方の市長を務めています。
L257
リラは歳から万年筆と痩せんを出してメイベル市長に渡した
L258
あんな人の下でなら聞いてみたいかも。ストレガーの専門店やるとか♪
L259
「「パイ」のみとさまざまに、向いてのお
L260
やめときなさい、向いてないわ。
L261
どう考えても協力でじっとしていられるタイプじゃないですからね。
L262
うう、パッサリ切らないでよ……
L263
メイベル市長の手紙を見せた。
L264
この分なら将軍との面会もすんなりいけそうね……急ぐわよ。
L265
一杯いる〟気を付けないと
L266
あ……
L267
なにが、おまえがみなさん
L268
フッ、驚いたな……
L269
本場のリバール料理を食べるのは初めてだが、なかなかの美味だ。
L270
ほう、嬉しいことを言ってくれるしゃねえか。
L271
欲に行きゃ、美味いリバール料理を食わせてくれる店は色々とあるぜ。
L272
旅行中、楽しみにしてるこったな。
L273
2013年3月19もちろん、そのつもりだよ。
L274
場末の酒場の料理でこれだ。今から期待できるというものさ
L275
場末の酒場で悪かったな。
L276
ノーランついでにワインでもどうだ?安物だけど、けっこうイクルぜ。
L277
込めされませてーーフム、いただこうか……
L278
(この人、ひょっとして……!)
L279
リベール人のようだが帝国には旅行に行くのかな?
L280
ううん、あたしたちはヤボ用でここに来ただけなの。
L281
帝国に行くわけじゃないわよ。
L282
王国には旅行に来たんですか?
L283
フッ、仕事半分、道楽半分さ。
L284
しかしヤボ用ときたか……君たちの正体が見えてきたよ。
L285
え、正体?
L286
ずばり、遊撃士だろう?
L287
遊挙士の検章は外してるのに!
L288
もしかして、あんたも同業者?
L289
確かに帝国にもギルドはあるが生憎、ボクは遊撃士ではない。
L290
ただギルドに何人か知人がいてね。
L291
彼らと似たような匂いがしたから、ひょっとしたらと思っただけさ。
L292
大した観察力ですね……とても素人とは思えない。
L293
本当にただの旅行者ですか?
L294
フフ、そんな風に睨まないでくれたまえ
L295
冷たく煌めく琥珀の瞳……まるで極上のブランデーのようだ
L296
思わず抱き締めてキスしたくなってしまうよ。
L297
ヨシュア
L298
ま、大胆。
L299
ちょっとぉ!あんたそーいう趣味のヒト!?
L300
美しいモノに目がないだけさ。
L301
玲瓏たる美女。水もしたたる美少年
L302
天上の調べ、心洗われる風景。匠の傑作、魂忘わせる物語。
L303
そして極上の酒と料理……
L304
そうしたもの全てがポクの興味の対象たりえるのさ
L305
単なる節操ナシじゃない!!
L306
呆れ果てた快楽主義者ね。
L307
ハア、いつの時代でも天才は理解されないものだね。
L308
ガラスのように繊細なボクのピュアハートはブロークンだよ。
L309
一黒髪のキミ……どうかボクを慰めてくれたまえ。
L310
謹んてお断りします。
L311
〈妙に話が弾んでやがるな……〉
L312
おーい、あんたたち。
L313
あら、さっきの兵士さん。
L314
つい今しがた将軍がお戻りになったぞ。
L315
あんた達のことを話したら、すぐに会ってくださるそう
L316
え、ホント!?
L317
至急、兵舎まで来てくれ。
L318
思ったよりも早かったですね。
L319
ようやく情報が手に入るわね。
L320
それでは行ってみるとしようか。
L321
……って、なに自然に付いてこようとしてんのよっ?
L322
また絶妙のタイミングで会話に割り込んできたわね……
L323
バレたか。
L324
何だか面白そうだから見物させてもらおうと思ってね
L325
ボクのことは気にしないで樹里とやらと話してくれたまえ
L326
ほら、さっさと戻りなさいってば!!
L327
とんでもない人だな……本当に、何者なんだろう?
L328
タダ者しゃないのは確かね。何というか、色々な意味で、
L329
あんな変人、放置した方が世のため人のたゆだっての!!
L330
とっとと将軍に会いに
L331
廊下の左奥……:どうやらここが将軍の部屋みたいだね。
L332
一応ノックしてと……
L333
……ハイベル嬢の使いか?
L334
あ、はい、そうです。
L335
うむ、入ってくるがいい。
L336
では、失礼します。
L337
よく来たな。わしの名はモルガンとい
L338
アリシア女王陛下からハーケン門を任されておる者だ。
L339
初めまして。メイベル市長の代理の者
L340
こ多忙な所を失礼します。
L341
なに、メイベル嬢のことは彼女が幼いころから知っておる。
L342
えっと、それじゃあまずはこれを読んでください。
L343
tきルガン紙FF
L344
ふむ……やはり例の事件についてか。
L345
もしかして、やはり例の事件についてか。
L346
ふむ……やはり例の事件についてか。
L347
本来ならば部外秘なのだが、あの子の頼みとあっては仕方ない。
L348
判っていることは全て教えよう。
L349
ラッキー♪
L350
どうしてお主が喜ぶのだ?
L351
市長も今回の事件についてはずいぶん心配されているようです。
L352
それで、僕たちもできるだけ力になりたくて……
L353
そうか、メイベル嬢も良き協力者に恵まれて何よりだ。
L354
早速、授業状況について説明しよう。
L355
さんで拝聴させてもらうわ。
L356
……定期船《リンデ号》はボース国際空港を離陸してからロレントに向かう途中で失踪した。
L357
現在、各方面の部隊が毀索中だがいまだに発見されてはおらん。
L358
わりと大きな船ですから墜落したら、初期の捜索活動で発見されているはずですし……
L359
その通りだ。
L360
実際、ボースニロレント間の空路は比較的現時らしのいい平原の上にある。
L361
ヴァレリア湖はもちろん、梅に落ちた可能性も少ないはずだ。
L362
よかったぁ。最悪の事態になってなくて
L363
そうなると、人為的な理由で飛行船が奪われた可能性が高そうね。
L364
考えられる目的は、横荷の強奪と乗員乗客を人質にした身体全要求:
L365
いわゆるハイジャックですね。
L366
あと、地理的条件を考えると帝国軍による秘密工作の可能性もあるかもしれません。
L367
どうしたの、将軍さん?
L368
我々も、帝国軍が関与している可能性もあると判断したため、徹底した情報規制を行っていた。
L369
国際問題、いや下手をすれば戦争にまで発展しかねんからな。
L370
だが、不幸中の幸いと言うべきか。今朝になってその可能性は消えた。
L371
ある組織が、王家と飛行船公社に犯行声明を送りつけた上で乗客の身代金を要求してきたのだ。
L372
その組織の名は《カプアー家》
L373
それってまさか……
L374
……間違いなさそうだね。
L375
首領の三兄妹に率いられたボース地方で暗躍する空腕団だ。
L376
聞いたことがあるどころかロレントでやり合ったばかりよ。
L377
エステル……!!
L378
ロレントでやり合った?
L379
奴らの一味が、ロレント地方に出没したという話は聞いたが……
L380
おバカ……
L381
……いなるほどな。
L382
素人とは思えぬ口を利くからおかしいとは思っていたが……
L383
まさか、こんな女子供が遊撃士たとは思わなかったぞ。
L384
な、なによ、女子供って!
L385
一応、メイベル市長から依頼されたのは本当ですけど……
L386
黙れ、姑息なマネをしおって!
L387
者ども、出合えいッッ!
L388
す、すごい大声……
L389
これは筋金入りみたいね……
L390
閣下、どうしました!?
L391
この連中が
L392
遊撃士諸君がお帰りだ!
L393
即刻、外につまみ出せ
L394
ちょ、ちょっと何よ!犬を追っ払うみたいにしてっ!
L395
同じようなものだ。
L396
そういう姑息な真似をするから遊撃士など信用できんのだ!
L397
ぬ、盗むってなによ!?
L398
そもそも、そっちがギルドに情報をくれないのが悪いくせに!
L399
このような女子供を雇って捜索活動の邪魔をさせるとは……
L400
……いい加減にしなさいよ
L401
あんたたち軍人が、肝心な時に役に立たないからでしょうがっ!
L402
な、なにぃいいい!?
L403
〈シェラさん、マジギレだね……!
L404
ここ数ヶ月、ボース地方で空賊の仕業と思しき強盗事件が相次いでいたのはご存しよね?
L405
それを、ロクに捜査もしないてギルド任せにしていたのはどちら?
L406
今回みたいな事件が起こったとたん、偉そうな感度で仕切ったりして……
L407
しかも未だに、人質はおろか船の行方すら掴んでいない始末。
L408
恥ずかしいと思わないのかしら?
L409
黙るがいい、小娘!
L410
組織の規律に支えられた軍隊は気軽に動かせるものではないのだ!
L411
後先考えず動いたあげく連中の一味を取り逃がしたくせに、小生意気な口を叩くでない!
L412
言ってくれるじゃない……
L413
コハン……
L414
では、わしは任務に戻る。そやつらを二度と入れるでないぞ。
L415
いつまでも、そこの連中に居着かれたら目障りでかなりん。
L416
一旦美咲美としてりょ、了解しました!
L417
ハハハ……
L418
〈気持ちは判るけどね……!〉
L419
フッ、どこの国でも軍人が無粋なのは同しだな。
L420
やはり、キミたちの方がボクの審美眼にかなっているよ。
L421
あたしたちも帰ろっか
L422
一旦、ボースに戻ってから今後の対策を立てるとしますか。
L423
!金銭の情報ちょっと、キミたち。どこに行こうというのかね?
L424
ま、待ちたまえ!いや、どうか待ってください!