110 LINES · 29 WORDS
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第一部 ー 海底王国ムウレア
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VOCAB (27) CHARACTERS (1) PLACES (1)
L001
アリス
「お話は、聞かせてもらったでがす!ロミア姉さんをナギムナー村に連れていくでがすか?
L002
アリス
「よしきた!あっしに
L003
ロミア
「ここなら人が来ないようですから私はここでキナイを待っています
L004
ロミア
「何度もわがままを言ってごめんなさい。キナイを連れてきてください。どうかとうか……お願いします。
L005
キナイ
「あのベールを人魚に渡してくれたか?
L006
キナイ
「……そうかベールを渡してくれたんだな。本当にありがとう。イヤな頼みごとをして悪かったな……。
L007
キナイ
「お礼に俺ができることはないか?簡単な雑用でも船の修理でもなんでもやってやるぞ。
L008
キナイ
「……え?なんでもやってやるぞ。
L009
キナイ
「……いえ?しじまヶ浜に来てほしい?……変わったヤツだな。あそこには何もありゃしないぞ?
L010
キナイ
「まあそんなことでお前の気が済むならいいだろうさっそく行くとしよう。
L011
ベロニカ
「ねえ……。勇者。」本当にロミアとキナイを会わせるの?
L012
ベロニカ
「あのコかなりショ
L013
ベロニカ
「あのコかなり気が動転してるわ。ショックで倒れちゃったらあたしたちでどうにかできるかな?
L014
マルティナ
「さあ急いで勇者。……キナイを連れてしじまう浜へ行きましょう。……ロミアが待ってるわ。
L015
キナイ
「こんな夜更けにししまヶ浜に行きたがるとはお前はそうとう変わったヤツだ。この村の者なら絶対に近づかないぞ。
L016
キナイ
「なんたってあそこはわざわざ
L017
キナイ
「なんたってあそこは村の墓場だ。わざわざ夜に墓参りをする者がいたら気味が悪いとウワサされちまうからな。
L018
セーニャ
「こんなにも静かな夜なのになんだか胸騒ぎがしますわ。おだやかすぎる夜の海のせいでしょうか?
L019
シルビア
「……ロミアはもう十分すぎるほど待ったわ。
L020
シルビア
「恋人との再会が別れのあいさつだとしてもあのコが前に進むためにどうしても必要なことなのよ。
L021
ロウ
「一度引き受けた」頼まれごとじゃ。ロミアとキナイが選ぶ道をわしらは見届けねばならん。
L022
カミュ
「勇者口ミアのことならそんなに心配いらねえさ。
L023
カミュ
「こんな夜ふけに墓だらけ散歩に行く
L024
カミュ
「こんな夜ふけに墓だらけのレじまヶ浜へ散歩に行くヤツなんていないだろうから人に見つかることはないだろうよ。
L025
キナイ
「さあしじまヶ浜に着いたぞ。ここで俺に何をさせる気なんだ?
L026
キナイ
「こんな所に連れてきていったいなんだってんだ?
L027
ロミア
「キナイ キナイなの?
L028
キナイ
「ああ俺がキナイだが?
L029
キナイ
「そそんな……人魚。本物……なのか……?
L030
キナイ
「あんたが探してるのは俺の祖父だ。あの人はもういない……。ここで……死んだ。
L031
ロミア
「……っ」」
L032
ロミア
「キナイは……。こんなさびしい所で……。ひとりぼっちで……死んでいった。
L033
ロミア
「人魚は500年の時を生きる。人間の一生は私たち人魚にとって一瞬であることを忘れていたわ。
L034
ロミア
「……あれからそんなにも時が過ぎていたのね……。
L035
ロミア
「勇者さん最後まで私のわがままに付き合ってくださって本当にありがとう
L036
ロミア
「お礼の私の作りがままに12000円くらくって本当にありがとう。
L037
ロミア
「お礼の品は白の入り江に置いてきました。直接渡せなくてごめんなさいね。
L038
ロミア
「私もういくわ……。
L039
ロミア
「……いずっと待っていたわ。
L040
ロミア
「手は……い同じなのね。キナイと同じ……手をしているのね。
L041
ロミア
「陸に上がった人魚は泡となり消える。それが……人魚のオキテ。最後にキナイと会えてよかった。
L042
ロミア
「もし私が人間だったならキナイと共に生きられたのかしら。
L043
ロミア
「さようなら……。
L044
キナイ
「……あの姿とこかで見たことがある。あれはたしか……祖父の小屋に……:!
L045
マルティナ
「……。勇者聞いてちょうだい。キナイのあの様子はただごとじゃないわ。何が思うところがあるんじゃないかしら……
L046
マルティナ
「ナギムナー村に戻る前に彼の話を聞いたほうがいいような気がするの。キナイのあとを追ってみましょう。
L047
ロウ
「陸に上がった人魚は、ふたたび海に戻る時泡となり消えるか……。ロミアの言葉を思いだすわい。
L048
ロウ
「……ロミアの言葉を思いだすわい。
L049
ロウ
「……人魚とはかくも美しくはかない生き物なのじゃな。
L050
ベロニカ
「なんとなくこうなるってわかっていたの。……いそれでもあたしたちにロミアを止める権利なんてないじゃない。
L051
セーニャ
「ロミアさま……。ああ なんてことでしょう……
L052
カミュ
「……。だから人の色恋に首を突っ込むのはイヤだって……言ったんだ。
L053
マルティナ
「これは……手紙?
L054
キナイ
「……相父の手紙だ。
L055
キナイ
「愛する人へ……
L056
キナイ
「君に助けられたあの嵐の日から君を迎えにいくことだけを支えに生きてきた。
L057
キナイ
「それももう終わりにしようと思う。すまない。俺は約束を守れそうにないし。
L058
キナイ
「あれは、絶対的を追加して、数年後のことだ。ひとい大嵐でたくさんの人が死んだ。村長とダナトラの夫も犠牲になった。
L059
キナイ
「その数日後しじまヶ浜の崖の上に赤ん坊村長とダナトラの夫も犠牲になった。
L060
キナイ
「その数日後しじまヶ浜の崖の上に赤ん坊を抱いて立っている女がいたんだ。その女は……かつての許嫁ダナトラだった。
L061
ロミア
「身体は本当にもういいのね?
L062
キナイ
「ああロミアのおかげだ!もうすっかり元気だよ。
L063
キナイ
「人魚の呪いの言い伝えは俺のようにおろかな人間が二度と出ることのないよういましめとして村に残した。
L064
キナイ
「君の仲間をおとしめるような皆の言葉を許してほしい。
L065
キナイ
「……君はまだあの入り江で俺を待っているのだろうか。
L066
キナイ
「俺はもう君を迎えにいく資格がない。だがこれだけは信じてほしい。
L067
キナイ
「今までの無礼を許してくれ。ロミアに会わせてくれてありがとう。
L068
キナイ
「今ならじいさんの気持ちがわかる。恋を……してしまいそうだった。
L069
マルティナ
「キナイ・ユキが描いた人魚の絵……。ロミアにそっくりだったわね。思いのこもった美しい絵だったわ……
L070
キナイ
「いろいろと面倒をかけちまったが……ありがとな。アンタのおかげで目が覚めた。
L071
キナイ
「俺は伝説の人魚よりも人魚に魅いられたじいさんを心のとこかで憎み恥じていたと思う。
L072
キナイ
「今ならじ心のとこかで憎み恥じていたと思う。
L073
キナイ
「今ならしいさんの気持ちがわかる。恋を……してしまいそうだった。
L074
セーニャ
「私にはキナイ・ユキさまが選んだ道を間違っていたとは言えません。
L075
セーニャ
「……。けれどやっぱり胸が痛いですわ。ふた
L076
セーニャ
「……けれど、やっぱり胸が痛いですわ。ふたりが共に生きる道は他になかったのでしょうか……。
L077
カミュ
「ロミアは白の入り江にお礼の品をわざわざ残したんだろ。
L078
カミュ
「……あいつの中ではのれりのを1)chJC焼したんにつ。
L079
カミュ
「……あいつの中ではキナイに会いにいくと言った時何をするかもう決まっていたん
L080
カミュ
「だから勇者。……真実を話したことを悔いる必要はない。オレはそう思うぜ。
L081
シルビア
「キナイちゃんが真実を知ったことでこの村に残る悪しき人魚の伝承はすこしずつ正されていくんじゃないかしら。
L082
シルビア
「ロミアすこしずつ正されていくんじゃないかしら。
L083
シルビア
「ロミアとキナイ・ユキの別れをムダにしてはいけないわ。
L084
ロウ
「勇者過ぎたことを悔やむのは誰にでもできることじゃ。
L085
ロウ
「たとえ悲しみを目のあたりにしても、前へ前へと進み続ける。それが勇者の使命なのだとわしは思うぞ。
L086
マルティナ
「オーブのことも気になるけれど海底玉国に着いたら海底王国の女王さまに一度会っておきたいわね。
L087
マルティナ
「ロミアが海底王国に戻ることはもう二度とないのだと女王さまにお
L088
ベロニカ
「ロミアが残してくれたマーメイドハープ大切に使わせてもらわなくっちゃね。
L089
ベロニカ
「勇者海底王国に行って海底に沈んだオーブの情報を何がなんでも手に入れるわよ。
L090
カミュ
「海の中だってのに息ができるぜ。これも人魚の不思議なチカラってヤツか。
L091
カミュ
「おかげで海底に沈んだっていうオーブの話が本当かどうか確かめられそうだな。
L092
マルティナ
「びーまん。オープのこともあるけれどまずは海底王国の女王さまに会いましょう。ロミアのことを……伝えなければ、
L093
「しかしながら人間用の階段なるものは海底宮殿にはございませんので私が玉座の間へお連れいたします。
L094
「……いうけたまわりました。それでは人
L095
「お待ちしておりました勇者。ようこそ海底王国ムウレアへ。わたくしは人魚の女王セレン。
L096
カミュ
「なんだと?女王さんあんたなぜオレたちのことを知っているんだ?
L097
セレン
「ふふわたくしはちょっとした魔法が使えるのです。地上のすべてを知っていますわ……。
L098
セレン
「さっ難しいお話は後にしましょう。さっそくですが勇者あなたがお探しなのはこれでしょう?
L099
セレン
「人間の世界のものは本当に美しい……。海底には届かない日の光を閉じ込めたよう。
L100
セレン
「ロミアのことではお世話になりました。これはお礼です。……ふさぁあなた方にお返ししましょう。
L101
セレン
「わたくしは見ていました。ロミアとキナイのことを……。
L102
セレン
「陸に上がった人魚はこのオロミアCキティひこくを……。
L103
セレン
「陸に上がった人魚は泡となり消える。このオキテを越え愛し合おうとしたのは彼らがはじめてではないのです。
L104
セレン
「人間と人魚は共に生きる道を何度も探してきました。けれどそれはかなうことのない夢。
L105
セレン
「わたくしたち人魚から見ればチカラも身体も弱く未熟な心を持ったあなた方人間はとても危うい。
L106
セレン
「しかしまばたき何か
L107
セレン
「しかしまばたきのような一生の中で何かを求めチカラ強く生きる姿はひときわかがやいて見えるのもまた事実。
L108
セレン
「人間が海底にあこがれるのと同じようにわたくしたち人魚も地上に暮らすあなた方にひかれてやまないのです。
L109
セレン
「……キナイとロミア。巡り回る命の大樹の意志のもとふたりがふたたび出会うことを祈りまし
L110
セレン
「時の流れに身をゆだねなさい。大樹がそれを望むのならばわたくしたちはきっとまた巡り合う。