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第一部 ー ソルティコの町(後編)

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L001
サマディー王
「えー……。本日はお日柄もよく……
L002
「キャーーーッ!!ファーリスさまが来たわよーーー!!
L003
「ファーリスさまーーー!!
L004
「キャーーーッ!!かっこいいーー!!
L005
「すごい歓声じゃない。さすがは騎士の国の王子さま
L006
「アタシシルビアっていうの。騎士のひとりがケガしちゃって代わりに参加することになったのよ〜。
L007
シルビア
「アメンシルビルっていつの。騎士のひとりがケガしちゃって代わりに参加することになったのよ〜。
L008
シルビア
「王子さまだからって手加減しないわ。正々堂々勝負しましょうね。
L009
ファーリス王子
「でかしたぞ!勇者さん!相当ウマの扱いになれてるな!あそこまで走れるとは思わなかったよ!
L010
ファーリス王子
「さあ!代わってくれ!これからみんなの前に出ないといけない!!今度はボクがウマに乗る番だ!
L011
ファーリス王子
「キミのおかげで助かったよ。虹色の枝の件はボクがなんとかしよう。それじゃまた後で
L012
ファーリス王子
「ふぅ……。ここまで来れば大丈夫だろう。
L013
ファーリス王子
「ありがとう勇者さん。キミのおかげで面目を保てたよ。さっそく虹色の枝のことだが……
L014
シルビア
騎士の国のおぼっちゃん!さっきの走りやるじゃない〜!アタシ感動しちゃったわ〜!
L015
シルビア
「なによぉ……。ガッカリだわ。せっかくいいレースができたと思ってたのに入れ替わってズルしてたのね
L016
ファーリス王子
「な……なんだよ。あなたに何がわかるんだ?王子がウマに乗れないなんてバレたら国民たちの期待を裏切ることになるんだぞ
L017
ファーリス王子
「全員が国民たちの期待を裏切ることになるんだぞ。
L018
ファーリス王子
「全員がイヤな気持ちにならないためにこうしてるだけだ。これですべてが丸くおさまるんだから問題ないだろ?
L019
シルビア
「ふ〜ん。そうかしら?勝てない勝負でも正々堂々と戦うのが騎士道ってものではなくて?
L020
ファーリス王子
「だまれ!ボクはこの国の王子だぞ!流れの旅芸人が王子であるボクに騎士道を語るんじゃない!
L021
「王子さま失礼します。
L022
ファーリス王子
「入れ。
L023
「国王さまがお呼びでございます。ファーリスさまの勇敢な走りにたいへん心を打たれたご様子です。
L024
ファーリス王子
「ああわかった。すぐに行くよ
L025
ファーリス王子
「勇者さん。キミには世話になった。虹色の枝の件はボクがなんとかするから後で玉座の間に来てくれ。
L026
シルビア
「アナタ勇者ちゃんっていうのね。アナタの走りとってもシビれたわ。またどこかで会ったらよろしくね。
L027
ファーリス王子
「……ありがたきお言葉。今後もこのファーリス騎士として精進いたします。
L028
ファーリス王子
「父上。じつはお願いがあります。あちらの旅の方の頼みを聞いてはくださいませんか?
L029
・サマディー王
「ほう。人助けとはさすがは我が息子。騎士道をよく心得ているな。なんだ言ってみろ。
L030
ファーリス王子
「はい。そのお願いというのはあちらの旅の方に虹色の……
L031
「王さま大変です!
L032
「サソリの化け物です!バクラバ砂丘にまたあのサソリが現れました!巡回中の兵士がケガをした模様です!
L033
・サマディー王
「ええい!あの砂漠殺し屋か!毎年この時期になると決まって現れるな!
L034
・サマディー王
「自国の平和を守るのは騎士の務め!二度と現れぬようよりすぐりの騎士派遣し今度こそ息の根を止めてくれるわ
L035
・サマディー王
「……うん?待てよ。
L036
・サマディー王
「そうだ我が息子に魔物を捕らえさせよう!!騎士として成長したお前ならば今回の任務もきっとこなせるであろう!
L037
ファーリス王子
「れ……歴戦の騎士を次々と亡き者にしてきたあの魔物を私がですか……。?わわわ私ではかないませんよお……。
L038
サマディー王
「わはは実力者ほどケンソンするものだ!それに戦いを前にして武者震いも止まらぬとみた!頼もしい限りだな!
L039
サマディー王
「よしファーリスよ!行けい!!砂漠殺し屋を見事捕らえてまいれ!
L040
ファーリス王子
「は……はい。承知しました。準備のため一度自室に戻ります。それでは……。
L041
ファーリス王子
「すまない……。虹色の枝の話は後だ。話があるから後でボクの部屋に来てくれ。
L042
「ファーリスったらレースで活躍しただけでなく魔物の捕獲にも乗りだすなんて。なんていさましい子なのかしら!
L043
「フなんていさましい子なのかしら!
L044
「ファーリスが魔物を捕らえて意気揚々とここへ戻ってくる様子がいまから目に浮かぶようですわ……。
L045
サマディー王
「いさましき走りを見せたファーリスならば必ずや砂漠殺し屋を捕らえるであろう!我が国の未来も明るいぞ!わっはっは!
L046
ファーリス王子
「頼む!一生のお願いだ!魔物を捕まえるのに協力してくれ!
L047
カミュ
「……お前騎士の国の王子だろ?すこしは自分のチカラでなんとかしろよ。
L048
ファーリス王子
「うう……。それがダメなんだ……」。今まで訓練のクの字もやったことがなく実戦は全部部下にまがせていたんだよ。
L049
ファーリス王子
「……ひとり息子のボクは幼いころから過保護に育てられ父上と母上からどんな小さなことでもほめられてきたんだ。
L050
ファーリス王子
「ボクは両親や民衆の期待を裏切らぬようできないことでもさもできるかのようにやり過ごしてきた。
L051
ファーリス王子
「そうこうしているうちにボクの評価は実できるかのようにやり過ごしてきた。
L052
ファーリス王子
「そうこうしているうちにボクの評価は実力に見合わぬほど高くなってね……。いつの間にか後戻りできなくなっていたんだ。
L053
ファーリス王子
「でも今回ばかりはとてもごまかせない!あのサソリを捕らえるなんてボクにはムリだ!!だからチカラを貸してくれ!頼む!!
L054
ファーリス王子
「そんなこと言わずにこの国のためだと思って頼むよ!頼む!この通りだ!
L055
ファーリス王子
「ありがとう!キミたちはこの国の救世主だ!魔物を捕まえることができたら今度こそ虹色の枝の件は父上に掛けあうと約束しよう!
L056
ファーリス王子
「それじ虹色の枝の件は父上に掛けあうと約束しよう!
L057
ファーリス王子
「それじゃ城門の前で待ってるからな!準備ができたらキミたちも来てくれよ!
L058
ベロニカ
「ホント情けない王子ね。この国の将来が心配
L059
セーニャ
「お姉さまあまり悪く言うのもいけませんわ。きっと王子としての重圧があの方を苦しめているのでしょう……。
L060
ファーリス王子
「……やあ勇者さん来てくれたんだね。
L061
ファーリス王子
「城の兵士たちを外で待たせているからキミたちも来てくれたまえ。それじゃボクは先に行ってるよ。
L062
「なぜ魔物を捕らえると言ってしまったんです!戦うのは私たちでしょう!?今回ばかりはいくらなんでもムリですよ!
L063
ファーリス王子
「待て待て。心配しないでくれお前たち。とびきりの助っ人を用意したんだ。うん……い?
L064
ファーリス王子
「よし来たな。紹介しよう。ひーまんさんと、その仲間たちだ。彼らに砂漠殺し屋を捕まえてもらう。
L065
ファーリス王子
砂漠殺し屋がいる魔蟲のすみかはバクラバ砂丘という場所のいちばん奥にある。まずは西の関所を抜けバクラバ砂丘に行こう。
L066
「ねえ、サソリちゃんを捕まえにいくんでしょ?楽しそうじゃな〜い。アタシも交ぜて〜。
L067
カミュ
「サソリちゃんなんて楽しいもんじゃないぜ。だいたいあんた旅芸人だろ?サーカスのほうはいいのか?
L068
シルビア
「ふふ〜ん。サーカスよりもあのおぼっちゃんのことが気になってね〜。ね?アタシもついていっていいでしょ?
L069
シルビア
「そんなにはずかしがらなくてもいいわよ〜。アタシけっこう戦いには自信あるの。それじゃ張りきって行くわよ!
L070
「この先はバクラバ砂丘!あの砂漠殺し屋が現れたため断固として通すワケには……
L071
「おやもしや王子さまの
L072
「失礼いたしました。王子さまよりうかがっております。どうぞお通りください。
L073
ファーリス王子
「……なんだ?あなたも来てくれたのか。見ての通りだ。明日にそなえてここでキャンプを張ることにしたからな。
L074
シルビア
「ええここらで休むのは賛成だわ。サソリちゃんは手強いとウワサだものね。
L075
シルビア
「勇者ちゃん。アタシたちも戦いにそなえて休みましょう。
L076
シルビア
「アナタたち男ふたり女ぶたりの4人旅なんてロマンチックじゃない?どうして旅なんかしてるの?
L077
セーニャ
「今はまだすべてが明らかになったワケではありませんが……
L078
セーニャ
「勇者にまつわる伝説……そのすべての謎を解き明かすために命の大樹を目指す旅をしているのです。
L079
セーニャ
「もしかしたその9八くり謎を解き明か9ために命の大樹を目指す旅をしているのです。
L080
セーニャ
「もしかしたら世界に災厄をもたらしたという邪悪の神と戦う日が近い将来訪れるのかもしれません.
L081
ベロニカ
「ダメよセーニャ!見ず知らずの旅芸人にそんなことまで話しちゃ!
L082
シルビア
「へーみんなの笑顔を奪おうとする邪悪の神ちゃんって悪いヤツがこれから復活するかもしれなくって……
L083
シルビア
「アナタたち旅し
L084
シルビア
「アナタたちはそれを倒すために旅してるっていうの!?なにそれ面白そうじゃな〜い!
L085
カミュ
「……こんな話をうのみにするなんてあんた変わってんな。
L086
シルビア
「ふふっ。アタシのことはいいわよ。……はっ明日はサソリちゃんと決戦よ。おしゃべりはこれくらいにして寝ましょ。
L087
カミュ
「なんだよもったいぶりやがって。ったく変なヤツだぜ。
L088
シルビア
「あらおはよう勇者ちゃん。昨夜はよく眠れたかしら?いよいよサソリちゃんとの決戦ね!
L089
シルビア
「……ファーリス朝
L090
シルビア
「……ファーリスおまっちゃんたちなら朝の早いうちに出発したわよ。さっアタシたちも先へ進みましょ
L091
ファーリス王子
「なんだどこにもいないじゃないか。仕方ない。砂漠殺し屋はボクをおそれて逃げたと父上に報告するとしよう。
L092
シルビア
「さあ!ザソリちゃんのおでましょ!騎士の国の王子さまらしいところを見せてあげて!
L093
シルビア
「もうしょうがないわね!兵士ちゃんたち!おぼっちゃ〜んを頼むわ!
L094
シルビア
「さあ!勇者ちゃん行くわよ!
L095
シルビア
「さあて砂漠のみんなを苦しめるサソリちゃんにはお仕置きをしなきゃね!
L096
ファーリス王子
「わははは、はは」!!なんだ砂漠殺し屋といえども全然たいしたことないじゃないか!!
L097
ファーリス王子
「お前たちいいな?これはボクの手柄だと説明するんだぞ。
L098
ファーリス王子
「キミのおかげでなんとかなりそうだ。本当にありがとう。
L099
ファーリス王子
「今度こそ虹色の枝の件は父上に掛けあうから安心してくれ。
L100
シルビア
「アナタ本当にこれでいいの?こんなやり方で名誉を得ても何も変わらないと思うけど。
L101
ファーリス王子
「ボクだって好きでやってるワケじゃない!父上や国民の期待を裏切らないためにはこうするしかないんだ!
L102
シルビア
「……そう。アナタはそうやって生きていくのね。
L103
カミュ
「これで正しかったのかわからねえな。あんたの言う通りあのへボ王子はこのままじゃ何も変わらない気がするぜ。
L104
シルビア
「でもあの子は今の自分に満足していない。何かきっかけさえあれば、もしかしたら化けるかもね
L105
シルビア
「アタシは そろそろ行くわ。旅の途中で見かけたら あいさつぐらいしてね。それじゃ アデュー!
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