69 LINES · 26 WORDS
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追加・グレイグとホメロス ー デルカダール
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L001
ベロニカ
「なんなのあの黒い影?……あの木を見つめているみたいだけど、何か気になることがあるのかしら?
L002
ベロニカ
「よく見るとあの木に巻きついてる根っこみたいなもの……すこし光っていない?勇者あの木を調べてみましょうよ。
L003
カミュ
「……。今のはいったいなんだってんだ?
L004
マルティナ
「デルカダール城の玉座のように見えたけれどずいぶんと荒れ果てていたわね。それに戦っていたのはグレイグと……
L005
マルティナ
「……ホメロスなのかしら?
L006
グレイグ
「わからない……。だがなぜだろうか。俺はこの光景を見たことがある気がする。
L007
グレイグ
「先ほどの光景と黒い影……何か関係があるのかもしれない。勇者あの黒い影を追ってみよう。
L008
グレイグ
「今にして思えば16年前……勇者の故郷であるユグノアの悲劇からすべては始まっていたのだろう。
L009
グレイグ
「俺はあの日ホメロスと共に隊を率いて魔物の急襲を受け陥落したユグノア城からデルカダール王を助けたした。
L010
グレイグ
「……我が王が魔王ウルノーガに成りかわられているとも知らずに。
L011
グレイグ
「そして俺はそのはたらきを認められこの場所でデルカダール王より将軍の任をたまわったの
L012
グレイグ
「だがデルカダール王の救出はひとりでは決してなしえなかったこと……
L013
グレイグ
「俺はひとりでは決してなしえなかったこと……。
L014
グレイグ
「俺はあの戦いでの手柄はホメひこりこは決しこなしんなんった〜……。
L015
グレイグ
「俺はあの戦いでの手柄はホメロスにもあると王に進言したがまったく聞く耳を持たれず……
L016
グレイグ
「王は不自然なほどにホメロスに冷たかった。
L017
グレイグ
「……王が一ホメロスを遠ざけたのはあいつの心の闇を利用し手足として使うためのウルノーガの果だったのかもしれない……。
L018
グレイグ
「俺がもっと早く王の異変に気づいていれば……。
L019
グレイグ
「そし王の異変に気づいていれば……。
L020
グレイグ
「そしてもっと早く……ホメロスの心の間に気がついていたら……。
L021
グレイグ
「そうかお前は……。
L022
グレイグ
「勇者黒い影を追ってみよう。あと少しで大切なことがわかる……そんな気がするんだ。
L023
グレイグ
「……なつかしいなここは幼い頃ホメロスと手合わせをしていた場所だ。
L024
ロウ
「魔物によって非業の死を遂げた者は未練を残しこの世を迷うと言われておる。やはりこの黒い影はホメロスの……!
L025
「な……ぜ……。なぜだ……。オレは…… オレ……オレは……オレは ただ……。
L026
ホメロス
「……なぜだっ」!!
L027
セーニャ
「まがまがしい怨念に満ちています!……このままでは危険ですわ!
L028
カミュ
「チッ気は乗らねえが……やるしかねえ!行くぞ!勇者!
L029
グレイグ
「……すまない勇者。この戦いは俺にまかせてくれないか?
L030
ロウ
「……グレイグよ。わかっておるじゃろうがあの闇はもはやホメロスではない。ふくれあがったヤツの心の闇そのものじゃ。
L031
グレイグ
「だからこそ俺がやらねばならぬのです。あの闇を生んだ一因は俺にある。
L032
グレイグ
「勇者……頼む。
L033
グレイグ
「……もうここで終わりにしよう。
L034
グレイグ
「いくぞホメロス!!
L035
ホメロス
「グレイグ……なぜお前はオレの先を歩く。
L036
ホメロス
「お前が賞賛を浴び光り輝くほどにオレは影になっていった……。
L037
ホメロス
「なあグレイグよ。オレはただ……
L038
ホメロス
「お前のようになり
L039
グレイグ
「……ホメロス。
L040
グレイグ
「だが俺は王に拾われて以来お前の背中を追い続けてきた。
L041
グレイグ
「故郷を奪われ家族を失いひとりきりだった俺にとって……
L042
グレイグ
「……お前こそが……光だったん
L043
ホメロス
「……バカなヤツだ。お前を裏切った者のために……。
L044
グレイグ
「ああお前の言う通り俺は大バカ者だ。いつだって気づくのが遅すぎる。
L045
グレイグ
「……もっと早くおお前をいつだって気づくのが遅すぎる。
L046
グレイグ
「……もっと早くお前と話をしていればお前を救うことができたのかもしれない。
L047
ホメロス
「……。すっとわかっているつもりだったんだ。オレとお前は持って生まれた才が違う。互いに違うからこそ共にあるべきだと。
L048
ホメロス
「だがいつお前に互いに違うからこそ共にあるべきだと。
L049
ホメロス
「だがいつしかオレは……お前にねじふせられる悪しき者たちの中に自分自身の影を見るようになっていた。
L050
ホメロス
「……そして気がつけばオレはもう後戻りができないほどにウルノーガの闇に魅入られていたのだ。
L051
ホメロス
「同情も深い悲しみもいらない。……ただひとつだけグレイグお前に問いたい。
L052
ホメロス
「お前はまだ……
L053
ホメロス
「オレを友と……」呼んでくれるのか?
L054
ホメロス
「……オレはずっとその言葉を待っていたのかもしれない。
L055
ホメロス
「我が友よ幼き日の誓いを今ここで果たそう。
L056
ホメロス
「双頭今ここで果たそう。
L057
ホメロス
「双頭のワシは片翼では飛べぬ。……オレの魂はお前の横に並びたつ!
L058
マルティナ
「見てあのヨロイ……。グレイグとホメロスのチカラがひとつになったようだわ
L059
グレイグ
「……勇者よ。
L060
グレイグ
「俺はお前が望む限り勇者を守る盾であり続ける。……我が友と共に。
L061
グレイグ
「……。今度こそお前と本当の友になれた気がするよ。
L062
グレイグ
「姿は見えずとも我が友の気高さ心は俺の中に生き続ける。そして勇者お前のために共に戦ってくれるだろう。
L063
グレイグ
「ホ俺の中に生き続ける。そして勇者お前のために共に戦ってくれるだろう。
L064
グレイグ
「ホメロスを許してほしいとは言わない。だが忘れないでやってくれあいつの生きざまあいつの罪
L065
グレイグ
「……そして俺はお前が望む限り勇者を守る盾であり続ける。改めてよろしく頼む。
L066
マルティナ
「まだ私が城で暮らしていた幼い頃。ホメロスはグレイグと一緒によく私の遊び相手になってくれていたの。
L067
マルティナ
「あの頃からときどきいじわるを言うし厳しくしかられることもあったけれど……本当は優しい兄のような存在だったわ。
L068
マルティナ
「最後に見せた笑顔はあのとても優し
L069
マルティナ
「最後に見せた笑顔はあの頃のようにとても優しいカオだった……。最後に本当の自分を取り戻せたのかもしれないわね。