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第二部 ー 火の祭壇(巫女ヤヤク・後編)
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VOCAB (21) CHARACTERS (3) PLACES (1)
L001
「グオォォォォーーーーンッ……!
L002
「なっ……なんだ今の音は……
L003
ヤヤク
「まっまさかっ……!
L004
テバ
「ももしかしてっ……」
L005
テバ
「こうしちゃいられないっ!」さああんちゃん!おいらたちも外に行ってみよう!
L006
「ひっひっ……人食い火竜だっ!人食い火竜が出たぞぉぉーーー!!
L007
ヤヤク
「くっ……!
L008
テバ
「あれは……火山で見た火竜!」ややっぱり里を襲いにきたんだ!
L009
「ひひひるむな皆の者!あの邪悪なる炎の化身から里を守るのだあっ……!
L010
「よよし!もう一発……
L011
ヤヤク
「やめよっやめてくれぇ!どうか……とうかこの火竜を殺してくれるなっ……!!
L012
「ヤ ヤヤクさま……!?
L013
ヤヤク
「わかっているわお腹がすいていいるのね。さあこの私を……。だからもう里の人は……。
L014
「なんと ヤヤクさまが食べられてしまうとはっ!!
L015
「おのれぇ!食べられてしまうとはっ!!
L016
「おのれぇ!ヤヤクさまのカタキ……」放てっ!放てぇーーー!!
L017
テバ
「ここのままじゃ火竜に里が壊されちゃうっ……!!
L018
テバ
「頼むよあんちゃん!あの人食い火竜を倒して!じゃないと里が……里が……!!
L019
テバ
「さすがあんちゃんだ……。火竜から里を救ってくれてありがとな。
L020
「ううっ うううう……ヤヤクさまが人食い火竜に 食べられてしもうた。もう ホムラの里は 終わりじゃあ……。
L021
「ヤヤクさまもハリマさまを亡くなってこれからいったい誰がわしらをお守りくださるというのかっ……。
L022
シルビア
「ヤヤクちゃん……。どうして 里を襲う 人食い火竜をあんなに必死に かばったのかしら?
L023
テバ
「……みんなを裏切ってたヤツのことなんておいらは知りたくもないよっ!とうだっていいじゃないかそんなこと!
L024
テバ
「あんちゃん!それよりも早く逃げた人食い火竜を追わないと!ほっといたらまた里を襲いにくるよ!
L025
テバ
「おいらたちがはじめて会った場所覚えてる?あの山道の先にある山門を抜ければ人食い火竜のねぐらに行けるはずだよ!
L026
テバ
「山門のカギはヤヤクの侍女が持ってるはず。ヤヤクの社に行ってみようあんちゃん!
L027
「ううう……火の神よ。なぜあなたさまはヤヤクさまにこのような試練をお与えに……?
L028
テバ
「……おいらたち火竜を退治しにヒノノギ火山に行きたいんだ。山門のカギを渡してくれないかな?
L029
「……ヤヤクさまが亡くなった今もうあなたがたに頼むほかありません。これをお受け取りください。勇者は山門のカギを手に入れた!
L030
テバ
「これでヒノノギ火山に行ける……。さあ早く行こうあんちゃん!
L031
「火竜めを倒す前に……どうかこれをお読みになって真実を知ってくださいまし……。
L032
ロウ
「これは……。どうやらヤヤク殿の手記のようじゃな。
L033
テバ
「あの 人食い火竜が……ハリマさまだって……!?
L034
シルビア
「まだ続きがあるみたいね。最後まで読んでみましょう。
L035
ロウ
「母親というのは……子供のために自らつらい道を選んでしまうものじゃ。ヤヤク殿も葛藤し苦しんだことじゃろう。
L036
ロウ
「そのやたの鏡さえあればあるいはハリマ殿の呪いを解けたかもしれんのう。だがしかし……。
L037
テバ
「……いやたの鏡はヤヤクさまと一緒に火竜に食べられたんだ。ハリマさまの呪いを解くことはもう……。
L038
「……。すべてを投げうち、救おうとした自らの母親を食い殺すなど……!あれはもはやハリマさまではありませぬ。1……9、こを抜けつられわってした自らの母親を食い殺すなど……!あれはもはやハリマさまではありませぬ。
L039
「ただ自らの欲望を満たすため人を食らい続ける悪竜でございます!とうかあの火竜めを退治してくだされ……!
L040
テバ
「あんちゃん……行こう!おいら先に西となりの山道にある山門の前で待ってるからな!
L041
テバ
「あんちゃん来てくれたね!さっそくそのカギで山門を開けておく
L042
テバ
「おいらが行っても足手まといだけど……。ヤヤクさまたちの結末を見届けたいんだ。さあ行こうあんちゃん!
L043
テバ
「あの火竜がハリマさまだなんて……。今でも信じられないよ。
L044
テバ
「ハリマさまはすごく優しい人だったんだ。おい今でも信じられないよ。
L045
テバ
「ハリマさまはすごく優しい人だったんだ。おいらにも剣を教えてくれたりして……。
L046
テバ
「ハリマさまはいつも言ってた。里を守るためにはどんな困難にも立ち向けわなくちゃならないんだって。
L047
テバ
「あん立ち向けわなくちゃならないんだって。
L048
テバ
「あんちゃん頼むよ!人食い火竜苦しみから解放してあげて!
L049
人食い火竜
「グラララァァァァァーーー!!
L050
シルビア
「なんだか様子がおかしいわ!あれはいったい……!!
L051
テバ
「ハリマ……さま」!?
L052
ハリマ
「……はうやく元の姿に戻ることができた。そなたたちのおかげだ。礼を言う。
L053
ハリマ
「火竜の呪いのチカラはとても強く外からやたの鏡を照らしてもその光は届かなかった。だが……
L054
ハリマ
「そなたたちが火竜を弱らせてくれたおかげで体内にあったやたの鏡のチカラが発揮されたのだ。
L055
ハリマ
「しかし……なにゆえ火竜の身体の中にやたの鏡があったのか……。
L056
ハリマ
「……長く火竜になりすぎたらしい。私の寿命はもう尽きるだろう。
L057
ハリマ
「……最後にひとつ頼みを聞いてほしい。
L058
ハリマ
「私の母ヤヤクに伝えてくれ。これで里は救われたと。そして……いつまでも幸せにと……:
L059
テバ
「……おいらここで火竜を見つけた時みんなをだましてたヤヤクさまを絶対ゆるさないって思ったんだ。でも……
L060
テバ
「おいらがかあちゃんをいけにえにしたくなかったみたいに……ヤヤクさまも家族を守りたかったんだよね。
L061
テバ
「ヤヤクさまとおいら同じだね。悪いことしたとこも家族が大好きなとこも
L062
テバ
「……無理に帰ろうあんちゃん。みんなに報告しなくちゃな。火竜はもう出ないから安心しろって。
L063
「そうか人食い火竜を退治してくれたか!」よかった。もう二度とこの里は火竜に襲われることはねえんだな!
L064
テバ
「かあちゃん……!
L065
「ああ無事でよかった……!」許してきょうだい……。里のためとはいえ、あなたをいけにえにするなんて……!
L066
「私は誰も恨んだりしない……。もう一度この子たちを抱けるんだもの。それだけで私は幸せよ。
L067
「ヤヤクさまはいけにえだと言ってわしらを火竜のエサにするつもりじゃった。あの女はわしらをだましてたんじゃ!
L068
「信じていた長に裏切られもうわしらを導く者は
L069
サキ
「おかしいの。みんなおとななのにどうしてじぶんのことじぶんでかんがえられないの?
L070
「……
L071
テバ
「……人良い火竜を退治できたのはここにいるあんちゃんと……やっぱりヤヤクさまのおかげだよ。
L072
テバ
「ヤヤクさまのしたことは許されないけど……。もしヤヤクさまがいなかったらこの里はとっくに火竜に滅ぼされてるよ。
L073
テバ
「きっとヤこの里はとっくに火竜に滅ぼされてるよ。
L074
テバ
「きっとヤヤクさまはずっとずーっとおいらたちに悪いと苦しみながら心を鬼にしていけにえを出したんだよ。
L075
テバ
「おいらたちを縛るものはもう何もないんだ!」英雄も神さまも助けてくれないけど……。これからはおいらたちでがんばっていこう!
L076
テバ
「……ヤヤクさまとハリマさまの秘密はみんなには言わないことにするよ。ふたりはずっとこの里の英雄さ。
L077
テバ
「すぐにはムリかもしれないけど……。これからは自分たちのチカラで里を守るよ。だっておいらの大好きな里だから