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第二部 ー 命の大樹
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L001
グレイグ
「……何やらまがまがしい気配がする。勇者周囲に注意しろ
L002
グレイグ
「勇者!下がれっ!!
L003
「氷獄の湖の水が砕かれ……我は長き封印から解き放たれた。
L004
「だが長い間封印されたせいで思うようにチカラが出ぬ……。
L005
「我が名貴様らの命を我が糧としてやろう!
L006
魔竜ネドラ」
「この強さ……。はるか昔にあいまみえた勇者ローシュを思いだすわ……。
L007
魔竜ネドラ」
「……だがしょせんは人間。
L008
マルティナ
「うっ……!ごぼっごほっ……!!
L009
カミュ
「くそっ……なんだ?身体が動かね……そ……。
L010
魔竜ネドラ」
「おのれの無力さをあの世で悔やむがよい。貴様らの命……食らいつくしてくれよう。
L011
魔竜ネドラ」
「身体中からチカラが抜けていく……。なんだこの耳ざわりな音は……。
L012
「忌まわしき魔物よ風の裁きを受けなさい!
L013
魔竜ネドラ」
「ギィヤァァアアァァァァッ!!
L014
「勇者ちまっ皆さまっ!」今お助けいたします!
L015
「……私は勇者を守る宿命を負って生まれた聖地ラムダの一族。世界が滅びようとも命に代えてあなたをお守りいたします。
L016
「勇者さま。」よくぞ……ご無事でいてくださいました。
L017
マルティナ
「セーニャ……!あなたが助けてくれたのね ありがとう。今まで どこで どうしていたの?
L018
セーニャ
「私……あれからずっとひとりで魔王による災いで苦しむ人々を助けながら聖地ラムダを目指していたんです。
L019
セーニャ
「黄金魔王による災いで苦しむ人々を助けながら聖地ラムダを目指していたんです。
L020
セーニャ
「黄金の氷山が溶けたと聞いてやってきたらまさかこんな所でお会いできるなんて……。
L021
ロウ
「聖地ラムダ……そこに行けば魔王を倒す手がかり神の乗り物について何かわかるにちがいない。
L022
セーニャ
「神の乗り物……そんなものが……。そういうことでしたら聖地ラムダの長老さまがごそんじかもしれませんわ。
L023
セーニャ
「……勇者さま皆さま。改めてよろしくお願いいたします。
L024
セーニャ
「聖地ラムダはこの山道の先ですわ。さあ行きましょう
L025
マルティナ
「……なんてひどい。あんなに美しい場所だったのに。
L026
セーニャ
「……
L027
「おおっおぉっ……。ベロニカセーニャ……私の天使だちよ、今頃いったいとこに……。
L028
ファナード
「おふたりとも気を落とさんでくだされ。ベロニカとセーニャは双賢の姉妹。ふたりが一緒ならきっと大丈……
L029
「……セーニャ?もしかして セーニャなの?
L030
セーニャ
「お父さまっ!お母さまァ!ご無事だったんですねっ……!
L031
「セーニャ……おぉ私の天使よ。よくカオを見せておくれ……!
L032
ファナード
「セーニャ! ベロニカは……ベロニカは……どうした?一緒では なかったのか!?
L033
セーニャ
「えっ……?そんな……:。てっきりお姉さまは先にここちらに戻っているのだとばかり……。
L034
セーニャ
「……いえやはりお姉さまはこの近くにいるはずですわ。北の方からなつかしい気配を感じます。
L035
セーニャ
「この感じ……。お姉さまのものです。勇者さま行ってみましょう。
L036
カミュ
「なあここにベロニカがいるのか?どこにも見当たらないぜ。
L037
セーニャ
「ここは子供の時から私とお姉さまがよく一緒に遊んでいた場所なんてす。ここにいると思ったのですが……。
L038
セーニャ
「あら……お姉さま。こんな所にいらしたのですね。
L039
セーニャ
「起きてくださいお姉さま。カゼを引いてしまいますわ。
L040
セーニャ
「……お姉さまどうしてしまったの?
L041
セーニャ
「お姉さまの杖が光っている……。それから勇者さまの手も……
L042
セーニャ
「勇者さまお願いです。こちらの杖に触れてみてください。もしかしたら……。
L043
ベロニカ
「そんな命の大樹が……
L044
ベロニカ
「このま
L045
ベロニカ
「早くなんとかしないとみんなやられてしまうわ……。
L046
ベロニカ
「あたしはどうなってもいい……。みんな絶対に生きのびてアイツから世界を救ってちょうだい!
L047
ベロニカ
「セーニャ……。またいつか 同じ葉のもとに 生まれましょう。勇者のこと……頼んだわよ。
L048
セーニャ
「お姉さま……。私たちを助けるために……。
L049
シルビア
「ベロニカちゃん……。アナタ 最期のチカラをふりしぼってアタシたちのことを……。
L050
カミュ
「……くそっ!!
L051
マルティナ
「ベロニカ……。
L052
セーニャ
「お姉さまはもういない。……とこにもいないのですね。
L053
セーニャ
「これがお姉さまの選んだことなら……私はすべてを受け止めます。
L054
セーニャ
「お父さまとお私はすべてを受け止めます。
L055
セーニャ
「お父ちまとお母さまと……。里の皆さまにもきちんとお伝えしなければ……。
L056
シルビア
「なんだか実感がわかないわ……。ベロニカちゃんはホントにもうとこにもいないっていうの……?
L057
シルビア
「……ああダメ。ここにいるのはあまりにつらすぎるわ。行きましょう勇者ちゃん。
L058
マルティナ
「私たちは何も知らずに……自分たちが助かったことをただの奇跡と信じてこれまで旅を続けてきたというの……?
L059
マルティナ
「もうダメ……正気自
L060
マルティナ
「もうダメ……正気ではいられないわ自分の無力さに……ヘドが出る。
L061
ロウ
「……ベロニカ。もう あの笑顔が見られぬなど 信じられん。信じたくもない……。
L062
カミュ
「……。
L063
カミュ
「頼むから今は放っといてくれ。アタマの中何も考えられねえよ……。
L064
グレイグ
「俺は俺は……。今日ほど自分のふがいなさと怒りで我を忘れたことはない……。
L065
ファナード
「世界中の命の……。象徴たる命の大樹よ。このラムダの地で生まれた若き命がまたひとつ散ってゆきました……。このラムダの地で生まれた若き命がまたひとつ散ってゆきました……。
L066
ファナード
「願わくば双賢の姉妹の片葉ベロニカの魂が還るべき場所……命の大樹のまとく否され新たな葉として芽吹かんことを。
L067
セーニャ
「皆さま本日は私の姉ベロニカのためにお集まりくださり本当にありがとうございます。
L068
セーニャ
「姉は……世界中の命を救うためにおのれの身をかえりみず最期まで勇者さまを守りぬきました。皆さま……命の大切の所へ色される事のためどうか髪をひとふさ聖なる火に手向けてくださいませ。
L069
「おぉぉっ……おぉおぉっ……!!ベロニカ……私の天使よ。私を置いていってしまうな
L070
「ベロニカ……い、こんな……。こんな別れあんまりよあん、まりだわ……
L071
「セーニャはしっかりしたモンだけどご両親のあの悲しみようときたら……。かわいそうで見てられないよ。
L072
ファナード
「勇者さま……。皆さまにお話があります。どうぞ大聖堂の方へおこしくださ
L073
ファナード
「お呼び立てしてすみませんでした。じつはどうしても皆さまにお伝えしたい話があったのです。
L074
ファナード
「勇者さま。皆さまはもしかするといにしえの伝承の存在……神の乗り物を求めてこの地へいらしたのではないですか?
L075
マルティナ
「なぜそのことを……?
L076
ファナード
「先日私は大樹の神託と思われるある夢を見たのです。
L077
ファナード
「その夢の中で勇者さまとセなにやら白く大きなものに乗って空に浮かぶ不思議な島に降り立っていました。
L078
ファナード
「しかしベロニカの姿だけ見えなかったのでベロニカの身に何があったのではとずっと心配していたのです……。
L079
ファナード
「嫌な予感はまさか
L080
ファナード
「嫌な予感はしていましたがまさかこんな時にまで夢が現実になってしまうとは……。
L081
ファナード
「ですが夢の世界で見たその光景は……私にある神話の一節を思いださせました。
L082
ファナード
「ケトス……。天高く空を翔けめぐる神の使い。聖なる調べに導かれ勇者のもとに降臨す……
L083
ファナード
「夢に出てきたあの天の島こそ勇者さまが目指すべき地なのでしょう。そしてそこに導くは神の使いケトス……。
L084
ファナード
「私は今里じゅうの古文書をひっくり返しこのケトスについて調べております。何かわかったらご報告いたしましょう。
L085
ファナード
「……。さあ今日はもうお疲れでしょう。皆さまのために宿を用意しておりますのでひとまず宿屋でお休みくださいませ。
L086
「おや勇者さま。長老さまから話は聞いてますよ。ひと晩おやすみになりますか?
L087
「かしこまりました。どうぞゆっくりお休みくださいませ。