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第一部 ー グロッタ(仮面武闘会・後編)
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L001
「皆さまお待たせいたしました!いよいよ仮面武闘会決勝戦!
L002
「勝ちあがったのはこの2チームです!
L003
「ハンフリー・勇者チーム!舞台にお上がりください!
L004
「優勝候補の筆頭堂々とした歩きぶりです!まさしく王者のカンロク!このままチャンピオンの空を守りきれるのでしょうか?
L005
「ロウ・マルティナチーム!舞台にお上がりください!
L006
ハンフリー
「オレも格闘家のはしくれだ。こいつらの強さをひしひしと感じるぜ……。勇者。気を抜くなよ。
L007
ロウ
「……姫よ見たかね?
L008
マルティナ
「はい。間違いないかと。
L009
ハンフリー
「さあ勇者!勝てば優勝だ!全力でいくぞ!
L010
マルティナ
「ロウさま「」!
L011
マルティナ
「そ……そのアザは!
L012
ロウ
「な・なんということじゃ……。おぬしはまさか……。
L013
「優勝はこのチームに決定しました!これより表彰式を始めます!
L014
ハンフリー
「やったな勇者!ついに優勝したぞ!
L015
ハンフリー
「今回はどの対戦相手も手強かった。もしお前がいなかったら優勝することはできなかっただろう。
L016
ハンフリー
「優勝賞品は虹色の杖という貴重な物らしい。売れば結構な金になるだろうからなそいつをふたりで山分けしよ……
L017
「勇者さま優勝おめでとうございます!しかし表彰式の途中でハンフリーさんが倒れてしまうとは災難でしたね……。
L018
「ハ倒れてしまうとは災難でしたね……。
L019
「ハンフリーさんの容態ですが命に別れなし……ということだそうです。おそらく試合の疲れが出たんでしょうな。
L020
「本日行われるはずだった表彰式の続きはハンフリーさんの様子を見て後日行われることになりました。
L021
「勇者さまには申し訳ありませんがこちらで宿屋に部屋をお取りしましたので、今晩はそこでお休みくださいませ。
L022
「あらお客さんいらっしゃい。闘技場の運営の方からお話は聞いてますよ。ハンフリーさんが倒れるなんて火曜でしたねえ。
L023
「運営の方からお代はいただいてますから本日は無料でご利用できますよ。さっそく泊まっていかれますか?
L024
「それではお部屋にご案内します。武闘会で疲れた身体をゆっくり休めてくださいね……。
L025
「ロウじゃよ。おぬしに用があって来たんじゃ。開けてはもらえぬか?
L026
ロウ
「ふむ。おぬしひとりだけか。すまんが仲間を呼んでくれんか。おぬしらに話があるんじゃ。
L027
ロウ
「マルティナ姫が行方不明になってしまってな。町中どこを探しても見つからんのじゃ。
L028
ロウ
「おそらく何か事件に巻き込まれたんじゃろう。そこで相談なんじゃが……。おぬしら姫を探すのに協力してくれぬか?
L029
ロウ
「マルおぬしら姫を探すのに協力してくれぬか?
L030
ロウ
「マルティナ姫を救うためにはおおぬしら姫を探すのに協力してくれぬか?
L031
ロウ
「マルティナ姫を救うためにはおぬしらのチカラが必要なんじゃ。そう言わんで協力してくれぬか?
L032
ロウ
「ふむのぬレクリナルフが必要なんじゃ。そう言わんで協力してくれぬか?
L033
ロウ
「ふむ恩に着るぞ。大会優勝者のおぬしとその仲間たちがいれば百人力じ必ずや姫を見つけられるじゃろう。
L034
ロウ
「マルティナ姫が消息を絶ったのはハンフリーの孤児院の近くじゃ。まずはそこに行ってみるとしよう。
L035
ハンフリー
「アラクラトロさま!新しい獲物を 連れてきました!
L036
アラクラトロ
「シュルルル……。今日の獲物はそやつか……。ほほう……。これは極上の女闘士だな。今日の獲物はそやつか……。ほほう……。これは極上の女闘士だな。
L037
アラクラトロ
「そやつのフロリ長物はてヤン!!……。ほほう……。これは極上の女闘士だな。
L038
アラクラトロ
「そやつのエキスもしぼりだしてやろう。ハンフリーよ。我に差しだすのだ。
L039
ハンフリー
「はっ!
L040
マルティナ
「ついに姿を現したわね。わざと捕まったかいがあったわ。
L041
マルティナ
「16年前に町を襲った魔物の群れはグレイグによって倒されたと聞いていたけれど、生き残りがこんな所にいたなんて……。
L042
ロウ
「ふむ姫よ。ごくろうであったな。
L043
ロウ
「ハンフリーよ。すまんがおぬしの部屋を調べさせてもらった。
L044
ロウ
「決勝戦の直前でおぬしが飲んでいたもの……。あれこそが闘士たちからしまりだされたエキスだったのじゃな。
L045
ハンフリー
「そうか……。オレの部屋に侵入したのはあんたらだったのか……。
L046
アラクラトロ
「シュルルル……。その通りだ人間よ。
L047
アラクラトロ
「16年前我は憎きグレイグによってキズを受けた……!。そのキスを癒やすためのエキスを集めるためにこの男を利用したのだ。
L048
アラクラトロ
「強い人間のエキスをそ
L049
アラクラトロ
「強い人間のエキスを飲めば我がキズは治る。そのエキスを人間が飲めば無敵の身体になれる。
L050
アラクラトロ
「その誘いにこの男は乗ったのだ……。
L051
ハンフリー
「勝ち進んで金を手に入れるためには強者のエキスが必要だったんだ。孤児院を守るためならなんだってするぜ。
L052
ハンフリー
「すまない!この秘密を知らお前たちを
L053
ハンフリー
「すまない!この秘密を知られたからにはお前たちを生かしておくワケにはいかん!
L054
ハンフリー
「くそっ……。こんな時に……。
L055
ロウ
「やれやれ……。おろか者め……。自分の身体のこともわからぬとはな。
L056
ロウ
「おぬしの身体はあのエキスのせいですでにボロボロじゃ。そうして立っていられるだけでも奇跡といえよう。
L057
ハンフリー
「ふふ……。情けないな。これも魔物のデカラに頼った報いか……。
L058
アラクラトロ
これ以上は 使い物にならんか。しょせんは 軟弱な人間よ……。
L059
アラクラトロ
「ならば このアラク直々に 貴様らを始末してくれるわ。
L060
マルティナ
「私はみんなを救出する!魔物のほうはあなたたちにまかせたわ!
L061
カミュ
「これで一件落着だ
L062
ハンフリー
「仕方なかったんだ……。オレのような三流闘士のかせぎでは子供たちを養うことができなかった……
L063
ハンフリー
「ここは孤児院の真下に当たる場所でな。ある日金が底をつきアタマを悩ませているとアラクラトロの声が聞こえてきたんだ。
L064
ハンフリー
「チカラが欲しアフノフトリの声が聞こえてきたんだ。
L065
ハンフリー
「チカラが欲しくないか……?欲しかったら我のもとに来いと……。
L066
ハンフリー
「仮面武闘会で賞金をかせぐためにオレはチカラを手に入れることにした。ヤツの道具になる道を選んだ
L067
ハンフリー
「ろくでもない契約なのはわかっていた。だヤツの道具になる道を選んだ……。
L068
ハンフリー
「ろくでもない契約なのはわかっていた。だけどオレの育った場所……孤児院と子供たちを守るためにはこうするしか……。
L069
ロウ
「その決意をまっとうな努力に向けず、魔物の甘言に乗ったのはおぬしの弱さ……。
L070
ロウ
「しかしまだやり直せるはずじゃ。
L071
ロウ
「わしはここの町長にツテがあってのう。孤児院については悪いようにはせん。なんとか手を打つようはたらきかけてやる。
L072
ロウ
「だから安心して人生
L073
カミュ
「よお勇者。お目覚めのところすまないが闘技場に急いだほうがよさそう
L074
カミュ
「おあずけになった表彰式を今日やるんだとよ。さあはやく行こうぜ。
L075
シルビア
「表彰式がんばってね勇者ちゃん!観客席から勇姿を見守ってるわ!
L076
「ああ勇者さまお待ちしてました!ハンフリーさまの体調も回復したのでこれより表彰式を行いたいと思います!
L077
「それではさっそく係の者が会場の闘技場まで、ご案内しますので、お手数ですがご足労願います!
L078
「大いに盛り上がった仮面武闘会もいよいよ終わりの時を迎えました!
L079
「それでは改めて表彰式を行います!
L080
「ハンフ表彰式を行います!
L081
「ハンフリー・勇者チーム!どうぞ無合へ!
L082
ハンフリー
「本来表彰式ってのは場があったまってる時にやるものだ。お客さんもこれじゃ盛り上がらない。
L083
ハンフリー
「そこで提案だが……
L084
ハンフリー
「勇者!優勝賞品をかけてエキシビションマッチをやろうぜ!とちらが上か白黒つけようじゃないか!
L085
ハンフリー
「これでもう後には引けなくなったな。
L086
ハンフリー
「なーんてな……。もうオレはエキスなんかには頼らない。正々堂々勝負するとしよう。
L087
ハンフリー
「行くぞ勇者!」勝っても負けても恨みっこなしだぜ!
L088
「勝負あり「!!勝者!!勇者!!
L089
ハンフリー
「お見事……。エキスを飲まなかったらオレの実力なんてこんなもんだ。観客のみんなもわかっただろう。
L090
ハンフリー
「チャンピオンという名誉を受け取れるほどオレは実力もなければ立派な人間でもない。賞品はお前が受け取るほうがふさわしい。
L091
ハンフリー
「お前たちのおかげで格闘家としての良心を取り戻せたような気がする。気づかせてくれてありがとな……
L092
「あんたは立派なチャンピオンだったぜ!」
L093
「それではチャンピオンである勇者さんに優勝賞品である虹色の枝の贈呈を……
L094
「た……大変ですった!!
L095
「な……なんと最後に思わぬ大波乱!!優勝賞品の虹色の枝がロウ選手によって盗まれてしまいました!
L096
「果たして勇者さんはユグノア城跡で虹色の枝を取り返すことができるのでしょうか!
L097
シルビア
「ユグノア……。それって勇者ちゃんの故郷なんじゃ……